SQL Server でのバックアップ メディアの操作
システムを必要に応じて確実に復元できるようにするには、バックアップを慎重に管理する必要があります。各バックアップには、バックアップの作成時に記入された説明に加え、バックアップの有効期限の情報も保持されています。この情報を使用すると、次の操作を実行できます。
任意のバックアップを識別する。
バックアップを安全に上書きできる時期を判断する。
バックアップ メディア (テープやディスク) 上のすべてのバックアップを識別し、復元する必要のあるバックアップを判断する。
バックアップの操作に関する推奨事項を次に示します。
バックアップは安全な場所に保管してください。できるだけデータのある場所とは別の安全な場所に保管してください。
直前のバックアップが壊れるか、破棄されるか、または紛失した場合に備えて、指定された期間内は古いバックアップを保持してください。
バックアップ メディアにラベルを付け、誤って重要なバックアップが上書きされないようにしてください。ラベルを付ければ、バックアップ メディアまたは特定のバックアップ セットに格納されているデータを簡単に識別できます。
バックアップに有効期限を設定してください。これも、不慮の上書きを防ぐ有効な手段です。
バックアップの上書きルールを設定してください。このとき、最も古いバックアップが最初に使用されるようにしてください。
このセクションの内容
バックアップ デバイス
論理バックアップ デバイスと物理バックアップ デバイス、テープ ドライブ、ディスク ドライブについて説明します。バックアップ メディアの使用
SQL Server でバックアップ メディアに使用する形式、バックアップ メディアとバックアップ デバイス間の対応付け、およびバックアップ メディアでのバックアップの構成について説明します。バックアップ情報の表示
バックアップ セット内のデータベース ファイルおよびトランザクション ログ ファイルや、バックアップ ヘッダー、またはメディア ヘッダーに関する情報を表示する Transact-SQL ステートメントについて説明します。バックアップの確認
バックアップを検証する方法を説明します。バックアップ中および復元中のメディア エラーの検出と処置
バックアップ操作または復元操作時にエラーを検出する方法と、エラーの発生時に操作を中止するか続行するかを制御する方法を説明します。ミラー化バックアップ メディア セットの使用
ミラー化したバックアップ メディア セットについて説明します。
注 |
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データベースのバックアップ ジョブのスケジュールを設定する方法については、「メンテナンス プラン ウィザード」を参照してください。 |