チュートリアル: Power View レポート用のサンプル PowerPivot モデルの最適化

重要な注意事項重要

office.microsoft.com で最新の Power View 関連ドキュメントを参照してください。 Power View は Microsoft Excel 2013 の一機能として利用できるようになりました。また、Microsoft SharePoint Server 2010 および 2013 の Enterprise Edition 用の Microsoft SQL Server 2012 Reporting Services アドインに含まれています。

このチュートリアルでは、PowerPivot for Excel で Excel ブックに手を加えて、サンプル Power View レポートのベースとして使用できる、小さいが実用的なモデルを作成します。 PowerPivot を使用してこのチュートリアルで行う操作は、SQL Server データ ツール (SSDT) で作成したテーブル モデルでも実行できます。 実際に、SQL Server データ ツール (SSDT) でははるかに多くのことが可能です。 詳細については、「テーブル モデリング (SSAS テーブル)」を参照してください。

PowerPivot ファイルとそれに基づく Power View レポート

PowerPivot および Power View ファイル

必要条件

このチュートリアルを実行するには、次の準備が必要です。

注意

HelloWorld_Picnic は、Power View レポートでデータが最適に表示されるようにデータ モデルのプロパティを設定する方法を示す小さなサンプル データ モデルです。このシナリオのデータは、ピクニック用の食べ物と飲み物を計画および追跡するために使用されます。

この記事の内容

チュートリアルを開始する準備

PowerPivot でのリンク テーブルの作成

Power View の起動

PowerPivot でのリレーションシップの作成

Power View での変更の表示

PowerPivot でのレポート プロパティの設定

Power View での既定値を持つテーブルとカードの作成

PowerPivot でのテーブルの結合と画像 URL の追加

Power View での画像の追加の試行

PowerPivot での画像 URL の識別

Power View でのテーブルへの画像の追加

PowerPivot における既定の集計、日付、ツールヒント、計算されるメジャー、および計算列

Power View でのバブル チャートの作成

モデルを検証するためのスライサーの作成

概要

チュートリアルを開始する準備

チュートリアルを開始する前に、次の準備が必要です。

  • SharePoint ドキュメント ライブラリまたは PowerPivot ギャラリーに HelloWorldPicnicModelPowerPivotTutorialRTM.xlsx ファイルを保存します。

    • SharePoint ドキュメント ライブラリに保存する場合は、SharePoint ドキュメント ライブラリに保存した HelloWorldPicnicModelPowerPivotTutorialRTM.xlsx ファイルを参照する共有データ ソースを作成する必要があります。

    • PowerPivot ギャラリーに保存する場合は、共有データ ソースは必要ありません。 Power View をギャラリーから直接開くことができます。

  • 関連付けられた SharePoint ドキュメント ライブラリに画像を保存します。 Power View および PowerPivot HelloWorldPicnic サンプルの画像に関する詳細を参照してください。

PowerPivot (XLSX) ファイルを参照する共有データ ソース (RSDS) ファイルを作成するには

  1. Shared Documents に HelloWorldPicnicSQL2012 フォルダーを作成し、そのフォルダーに HelloWorldPicnicModelPowerPivotTutorialRTM.xlsx ファイルを保存します。

  2. HelloWorldPicnicSQL2012 フォルダーで、[ドキュメント] タブをクリックし、[新しいドキュメント] の横の矢印をクリックして [レポート データ ソース] をクリックします。

    [新しいドキュメント] タブに [レポート データ ソース] オプションが表示されない場合は、そのコンテンツの種類を SharePoint サイトに追加する必要があります (SharePoint サイトに対する適切な権限が必要です)。 詳細については、「レポート サーバー コンテンツの種類をライブラリに追加する (Reporting Services の SharePoint 統合モード)」を参照してください。

  3. [名前] ボックスに「HelloWorldPicnicRSDS」と入力します。

    ファイル拡張子は RSDS です。

  4. [データ ソースの種類] ボックスで [Power View 用 Microsoft BI セマンティック モデル] をクリックします。

  5. XLSX ファイルの [接続文字列] は、ファイル名を含む、ファイルへの完全な URL です (例:

    http://<myserver>/Shared%20Documents/HelloWorldPicnicSQL2012/HelloWorldPicnicModelPowerPivotTutorialRTM.xlsx

  6. [資格情報][Windows 認証 (統合) または SharePoint ユーザー] をクリックします。

  7. [接続テスト] をクリックします。

    接続テストに成功したことを示すメッセージが表示されます。

  8. [OK] をクリックします。

画像を保存するには

  1. HelloWorldPicnicSQL2012 フォルダーに Images フォルダーを作成します。 次はその例です。

    http://<myserver>/Shared Documents/HelloWorldPicnicSQL2012/Images

  2. Images フォルダーに、ダウンロード センターからダウンロードした画像を保存します。 詳細については、このチュートリアルの冒頭にある「必要条件」を参照してください。

PowerPivot ギャラリーから PowerPivot を起動するには

  1. PowerPivot ギャラリーで、HelloWorldPicnicModelPowerPivotTutorialRTM.xlsx ファイルの画像をクリックします。

    SharePoint でブックが開きます。

  2. [Excel で開く] をクリックします。

  3. [PowerPivot] タブをクリックし、[PowerPivot ウィンドウ] をクリックします。

Shared Documents から PowerPivot を起動するには

  1. Shared Documents で、HelloWorldPicnicModelPowerPivotTutorialRTM.xlsx の横の下矢印をクリックし、[Microsoft Excel で編集] をクリックします。

  2. [PowerPivot] タブをクリックし、[PowerPivot ウィンドウ] をクリックします。

Excel と PowerPivot での作業

PowerPivot でのリンク テーブルの作成

  1. Excel ウィンドウで、Items ワークシートの列と行をすべて選択します。

  2. [ホーム] タブで [テーブルとして書式設定] をクリックし、テーブルの書式を選択します。 好きなデザインを選んでかまいません。

  3. [PowerPivot] タブで、[リンク テーブルの作成] をクリックします。

    正しい列と行が含まれていることと、[先頭行をテーブルの見出しとして使用する] がオンになっていることを確認し、[OK] をクリックします。

    PowerPivot の新しいタブでテーブルが開きます。

  4. タブを右クリックし、"Items" という名前に変更します。

  5. この手順を 3 回繰り返して、PowerPivot で Distributors、Quantities、および Dates のリンク テーブルを作成します。

  6. [保存] をクリックします。これで、シンプルなモデルが作成されました。

    注意

    保存すると、Excel ウィンドウに戻ります。

Power View での作業

Power View の起動

Shared Documents から

  • Shared Documents フォルダーで、HelloWorldPicnicRSDS.rsds (このチュートリアルで前に作成した共有データ ソース) の横の矢印をクリックし、[Power View レポートの作成] をクリックします。

PowerPivot から

  • PowerPivot ギャラリーで、HelloWorldPicnicModelPowerPivotTutorialRTM.xlsx バンドの右上隅にある [Power View レポートの作成] アイコンをクリックします。

レポートの起動

Power View は空のビューで開きます。 右側のフィールド リストには、PowerPivot で作成したテーブル (Dates、Distributors、Quantities、および Items) が表示されます。

  1. Items テーブルを展開します。

    PowerPivot のテーブルからのフィールドが表示されます。

  2. Items テーブルの名前自体をクリックします。

    何も起こりません。 この操作は後でもう一度行います。

  3. Name フィールドをクリックします。

    1 列 (Name 列) のテーブルが作成されます。

    ただし、それ以外のテーブルはすべてグレー表示され、使用できません。 これはなぜでしょうか。

PowerPivot での作業: リレーションシップの作成

他のテーブルがグレー表示されているのは、モデル内のテーブル間にリレーションシップがないためです。

PowerPivot でリレーションシップを作成するには

  1. PowerPivot ウィンドウの [ホーム] タブで、[ダイアグラムの表示] をクリックします。

    モデル内のテーブルが表示されますが、テーブル間にリレーションシップはありません。

  2. テーブルをドラッグし、ウィンドウにすべてのテーブルが表示されるようにします。 モデルの中心的なテーブルである Quantities テーブルを中央に配置します。

  3. Items テーブルの ItemID フィールドから Quantities テーブルの ItemID フィールドにドラッグします。

    PowerPivot によって、2 つのテーブル間の一対多のリレーションシップが作成されます。 ドラッグの方向は逆でもかまいません。 リレーションシップの "一" の側と "多" の側は同じになります。 一対多のリレーションシップの詳細については、(Microsoft Access のヘルプから)「テーブルのリレーションシップの概要」を参照してください。

  4. これらのフィールドをドラッグして、次の要素間のリレーションシップも作成します。

    • Dates テーブルと Quantities テーブルの Date フィールド。

    • Items テーブルと Distributors テーブルの DistribID フィールド。

  5. Excel (XLSX) ファイルを保存してから、モデルを保存します。

Power View での作業

モデルに変更を加えたら、レポートを更新する必要があります。 2 種類の更新ボタンがあります。

  • Power View のクイック アクセス ツール バーの [更新] ボタン。モデル内のデータが変更されている場合にクリックすると、データが更新されます。

  • Internet Explorer の [最新の情報に更新] ボタン。クリックするとモデルが更新されますが、前回の保存後に行った変更はすべて削除されます。

  1. Power View の [更新] ボタンをクリックします。

    何も変更されません。

  2. Internet Explorer の [最新の情報に更新] ボタンをクリックします。

  3. この場合は、特に保存する必要のある変更は行っていないため、[このページから移動] をクリックします。

    フィールド リストはまだありますが、ビューは空です。

  4. Items テーブルを展開し、Name フィールドをビューにドラッグします。

    それ以外のテーブルがグレー表示されていないことに注目してください。 また、ご覧のように、"apple" 値が 1 つだけ表示されています。

  5. Quantities テーブルを展開し、Qty Served フィールドを Name テーブルにドラッグします。

    これで、"apple" 値が多数表示されます。 Qty Served の値は集計されていません。

  6. リストを下方向へスクロールしてみてください。

    Power View で取得された値が増えるにつれて、スクロール バーが小さくなります。 パフォーマンスを高めるために、必要な数の値だけが取得されます。

  7. フィールド リストのレイアウト (下部) セクションで、Qty Served フィールドの横の下矢印をクリックし、[合計] をクリックします。

PowerPivot での作業: レポート プロパティの設定

ここでレポート プロパティを設定し、このモデルに基づくレポートの使い勝手を良くします。

  1. PowerPivot ウィンドウの [ファイル] メニューで、[詳細設定モードへの切り替え] をクリックします。

  2. Items テーブルに移動します。

  3. [詳細設定] タブで [テーブルの動作] をクリックします。

  4. [行識別子][ItemID] をクリックします。

    これで、ダイアログ ボックスの残りのアイテムが使用できるようになりました。 行識別子を選択するまで、これらのアイテムはすべてグレー表示になっていました。

  5. [一意の行の保持] で [Name] をクリックします。

    これにより、2 つの異なる行のこの列に同じ値が 2 つ存在しても、ItemID 値が異なる場合は集計されなくなります。 たとえば、Name フィールドには 2 つの異なる "apple" 値があります。 以前のように、Power View によってこれらの値が集計されることはありません。

  6. [既定のラベル] で [Name] をクリックします。

  7. [OK] をクリックします。

  8. [既定のフィールド セット] をクリックします。

  9. [Name]、[Category]、および [Color] を追加し、[OK] をクリックします。

    これらのフィールドは、個々のフィールドではなくテーブル名をクリックしたときに Power View のビューに追加される既定のフィールドです。

  10. Excel (XLSX) ファイルを保存して、モデルを保存します。

Power View での作業: 既定値を持つテーブルとカードの作成

  1. Internet Explorer の [最新の情報に更新] ボタンをクリックします。

    レポートをまだ保存していないため、いくつかの変更が失われます。

  2. [このページから移動] をクリックします。

  3. Items テーブルを展開します。

    ItemID フィールドと Name フィールドの横のアイコンは、これらのフィールドが一意のフィールドであり、このテーブルの既定のラベルになっていることを示しています。

  4. Name フィールドをビューにドラッグします。

    これで "apple" 値が 2 つ表示されます。

  5. [元に戻す] をクリックします。

  6. Items テーブル自体をクリックします。

    この操作により、このテーブルの既定のフィールドとして指定したフィールド (Name、Category、および Color) を持つテーブルが作成されます。

  7. このテーブルを選択した状態で、[視覚エフェクト] ギャラリーの下矢印をクリックし、[カード] をクリックします。

    Name フィールドは Items テーブルの既定のラベル フィールドであるため、このフィールドからの値は目立つように表示されます。

  8. 空のビューの任意の場所をクリックし、カードが選択されていない状態にします。

  9. フィールド リストのフィールド (上部) セクションで、Distributors テーブルを展開します。

    このテーブルには、Distributor フィールドと DistID フィールドしかありません。

  10. SharePoint サイトの任意の場所に Power View レポートを保存します。

PowerPivot での作業: テーブルの結合と画像の追加

Distributors テーブルからの単一のフィールドを Items テーブルに結合して、モデルをクリーンアップできます。

計算列を作成するには

  1. Items テーブルの PowerPivot ウィンドウで、[列の追加] 列を右クリックし、[列の挿入] をクリックします。

  2. 新しい列を選択して右クリックし、[名前の変更] をクリックします。列の名前を Distributors に変更します。

  3. Excel の式ボックスに次のように入力します。

    =RELATED(Distributors[Distributor Name])
    

    入力の際に、式のオートコンプリート機能を使用できます。 オートコンプリートを使用すると、正しい構文を確実に入力することができます。

    Distributor 名が Items テーブルに挿入されるため、Distributors テーブルや、Items テーブルの DistID フィールドは不要になります。

  4. [DistID] 列を右クリックし、[クライアント ツールで非表示にする] をクリックします。

    この操作により Power View では列が非表示になりますが、PowerPivot には引き続き表示されます。

  5. [Distributors] テーブル タブを右クリックし、[クライアント ツールに非表示] をクリックします。

モデルへの画像の追加

画像をモデルに追加するには、画像を Microsoft ダウンロード センターからダウンロードして SharePoint サイトに保存します。 詳細については、「チュートリアルを開始する準備」を参照してください。

  1. 計算列を Items テーブルに追加し、Image Name という名前を付けます。

  2. 次の式を貼り付けます。

    =IFERROR(IF(FIND("apple",[Name])>0, SWITCH(Left([Color],1),"b","applejuice","g",[Name]& "g","r",[Name],[Name]),[Name]),[Name])
    

    この列によって、Name フィールドのアイテム名に画像名が関連付けられます。

  3. 別の計算列を追加し、Photo という名前を付けます。 次の式を貼り付けてください。<servername> は実際のサーバー名に置き換えます。

    ="http://<servername>/Shared Documents/HelloWorldPicnicSQL2012/Images/rs_crescent_picnic_image_" & [Image Name] & ".png"
    

    各アイテムに写真が関連付けられます。 画像の URL に Image Name 列の名前が連結され、ファイル拡張子 .png が追加されます。

  4. 別の計算列を追加し、Drawing という名前を付けます。 次の式を貼り付けてください。<servername> は実際のサーバー名に置き換えます。

    ="http://<servername>/Shared Documents/HelloWorldPicnicSQL2012/Images/rs_crescent_picnic_drawing_" & [Image Name] & ".png"
    

    各アイテムに図も関連付けられます。

  5. 別の計算列を追加し、Category Drawing という名前を付けます。 次の式を貼り付けてください。<servername> は実際のサーバー名に置き換えます。

    ="http://<servername>/Shared Documents/HelloWorldPicnicSQL2012/Images/rs_crescent_picnic_drawing_" & [Category] & ".png"
    

    各カテゴリに図が関連付けられます。

  6. 計算列をもう 1 つ追加し、Category Photo という名前を付けます。 次の式を貼り付けてください。<servername> は実際のサーバー名に置き換えます。

    ="http://<servername>/Shared Documents/HelloWorldPicnicSQL2012/Images/rs_crescent_picnic_image_" & [Category] & ".png"
    

    各カテゴリに写真も関連付けられます。

  7. Excel (XLSX) ファイルを保存して、モデルを保存します。

    Excel ウィンドウに戻りますが、計算列は表示されていません。 PowerPivot にのみ表示されます。

Power View にどう表示されるかを確認してみましょう。

Power View での作業: テーブルへの画像の追加の試行

  1. Internet Explorer の [最新の情報に更新] ボタンをクリックします。

    レポートは保存済みであるため、変更は失われません。

    これで、テーブルは 3 つだけになりました (Distributors テーブルはなくなりました)。

  2. Items テーブルを展開します。

    Distributor フィールドも含め、新しいフィールドに注目してください。

  3. ビューで [Photo] 列をテーブルにドラッグします。

    しかし、 写真はなく、 URL しかありません。 モデルに戻ってください。

PowerPivot での作業: 画像 URL の識別

  1. Items テーブルをクリックし、[詳細設定] タブをクリックします。

  2. 4 つの URL フィールドすべての [画像の URL] チェック ボックスをオンにします。

  3. [テーブルの動作] をクリックします。

  4. [既定の画像][図] に設定し、[OK] をクリックします。

  5. [既定のフィールド セット] をクリックし、[図][既定のフィールド] セットに追加します。

  6. [OK] をクリックします。

  7. Excel (XLSX) ファイルを保存して、モデルを保存します。

Power View での作業: テーブルへの画像、日付、および数値の追加

画像を追加するには

  1. Internet Explorer の [最新の情報に更新] ボタンをクリックします。

    最近行った変更のほとんどが失われます。

  2. Drawing フィールドをテーブルに追加します。

    画像が表示されます。

日付と数値を確認してみましょう。

日付と数値を追加するには

  1. ビューの空白領域をクリックして、新しい視覚エフェクトを開始します。

  2. Dates テーブルを展開し、Month Name フィールドをビューにドラッグします。

  3. Items テーブルから、Category フィールドを同じテーブルに追加します。

    [視覚エフェクト] ギャラリーには使用できるグラフがないことに注意してください。 グラフには、集計値が 1 つ以上必要です。

  4. Quantities テーブルで、Qty Served フィールドの横の下矢印をクリックし、[合計としてテーブルに追加] をクリックします。

    これでテーブルに合計値のフィールドが追加されたため、グラフを使用できます。

    Qty Served フィールドには、0 を含む自然数が格納されます。 自然数は既定では集計されません。キー フィールドなど、集計してはならないフィールドに含まれている可能性があるためです。 この既定の動作は、モデルで変更することができます。

  5. [折れ線グラフ] をクリックします。

    次のようなグラフが表示されます。

    • 値は Qty Served。

    • 軸は Month Name。

    • 系列は Category。

    これらが表示されない場合は、フィールドを右のボックスにドラッグします。

    ただし、少し問題があります。月が April、August、および December で始まり、September で終わっています。 アルファベット順に並んでいて時系列順になっていません。

    モデルに戻ってください。

PowerPivot での作業: 既定の集計、日付、ツールヒント、計算されるメジャー、および計算列

計算列の計算結果はテーブル内のすべての行に格納されます。 計算されるメジャーは、コンテキスト (ピボットテーブルまたは Power View レポートにおける計算のコンテキスト) に応じて即座に計算されます。 計算列およびメジャーの詳細については、「数式の作成」を参照してください。

月順を設定するには

  1. PowerPivot ウィンドウで、Dates テーブルに移動します。

  2. [デザイン] タブで、[日付テーブルとしてマーク] をクリックします。

  3. [Date] フィールドを選択し、[OK] をクリックします。

    注意

    Date フィールドの値は一意であることが必要です。

  4. [Month Name] 列を選択し、[ホーム] タブで [列で並べ替え] をクリックして、[Month Number] 列を基準に月の名前を並べ替えます。

  5. [Month Number] 列を選択して右クリックし、[クライアント ツールに非表示] をクリックします。

  6. Day Name フィールドと Day Number フィールドに対して手順 4. と手順 5. を繰り返します。

既定の集計を設定するには

  1. PowerPivot ウィンドウで、Quantities テーブルに移動します。

  2. [Qty Served]、[Qty Consumed]、および [Attendees] の各列を選択します。

  3. [詳細設定] タブで [集計の方法] をクリックし、[合計] をクリックします。

説明を設定するには

  • [Qty Served] 列を右クリックし、[説明] をクリックして、次のように入力します。

    「提供した量」

    このテキストは、フィールド リストのフィールド (上部) セクションの Qty Served フィールド上に、ツールヒントとして表示されます。 ツールヒントは、すべてのテーブルやフィールドに追加できます。

計算列を作成するには

  1. Quantities テーブルで、列を挿入して Leftovers という名前に変更します。 Excel の式ボックスに次のように入力します。

    =[Qty Served]-[Qty Consumed]
    

    PowerPivot では、列名を入力する際にオートコンプリート機能を使用できます。

  2. [Leftovers] 列を選択し、[詳細設定] タブで [集計の方法] をクリックして、[合計] をクリックします。

計算されるメジャーを作成するには

  1. そのまま Quantities テーブルで、テーブル下部 (分割線の下) の任意のセルをクリックします。

    この領域はメジャー グリッドと呼ばれます。 [ホーム] タブのボタンでその表示と非表示を切り替えることができます。 メジャーは任意の列の任意のセルに追加できます。

  2. 消費量の年度累計式を Excel の式ボックスに貼り付けます。

    Qty Served YTD:=TOTALYTD(SUM([Qty Served]),Dates[Date])
    
  3. Excel (XLSX) ファイルを保存して、モデルを保存します。

Power View での作業: バブル チャートの作成

  1. Internet Explorer の [最新の情報に更新] ボタンをクリックします。

    何が変更されたでしょうか。

    • 折れ線グラフが更新され、月の名前が順番に配置されています。

    • フィールド リストの Quantities テーブルに、Qty Served などの数値フィールドが存在し、フィールドの横には小さな計算機の記号があります。 Qty Served フィールドは 2 回表示されます (メジャーとして集計されたものと、集計されていないもの)。 集計されない列は、モデルで非表示にすることもできます。

    • 同じく Quantities テーブルで、新しい Qty Served YTD メジャーの横に小さな計算機の記号があります。

  2. フィールド リストのフィールド セクションで、[Qty Served] フィールドにマウス ポインターを合わせます。

    ツールヒントが表示されます。

  3. Name、Qty Served、Qty Served YTD、および Leftovers の各フィールドを持つテーブルを作成します。

  4. [視覚エフェクト] ギャラリーで [散布図] グラフをクリックします。

    Qty Served YTD フィールドが [X 値] ボックスにあることを確認します。

  5. フィールド リストのフィールド セクションからフィールド リストのレイアウト (下部) セクションの [軸の再生] ボックスに Month Name フィールドをドラッグします。

  6. 再生矢印をクリックします。

    Qty Served YTD 値が増えるにつれて、バブルが左から右へ徐々に移動します。

Excel での作業: モデルの検証

モデルが正常にパブリッシュされたかどうかは、Excel でデータに対するスライサーを作成し、テストすることによって検証することもできます。 そのためには、SharePoint サイトに XLSX ファイルを保存する必要がありますが、この作業は既に終えています。 PivotTable を作成し、そのスライサーを Excel で追加します。 SharePoint サイト上の XLSX ファイルで、スライサーをクリックすると、データ接続をテストするクエリがスライサーによって送信されます。 これに成功した場合、埋め込み PowerPivot モデルが正常に配置され、資格情報が正しく構成されているということです。

  1. PowerPivot ウィンドウで、[PowerPivot] タブの [ピボットグラフ] をクリックし、[新規ワークシート] をクリックします。

    新しいワークシートの右側に、PowerPivot フィールドの一覧が表示されます。

  2. Dates テーブルから Month Name を [水平スライサー] にドラッグします。

  3. Items テーブルから Color を [垂直スライサー] にドラッグし、Type を [水平スライサー] にドラッグします。

  4. これらのテーブルから次の操作を行います。

    1. Items テーブル: Serve を [凡例フィールド] にドラッグ

    2. Items テーブル: Category を [軸フィールド] にドラッグ

    3. Quantities テーブル: Leftovers を [値] にドラッグ (自動的に合計として集計されます)

  5. グラフを右クリックし、[グラフの種類の変更] をクリックします。

  6. [積み上げ縦棒] をクリックします。

  7. スライサーで別の値をクリックして、グラフにフィルターを適用します。

スライサーが正しく機能すれば、Excel ブックに埋め込まれている PowerPivot モデルは正常に配置され、資格情報が正しく構成されていることになります。

概要

ここまで、生データでの作業の開始方法と、以下の方法を紹介しました。

  • リレーションシップの作成。

  • 以下を識別するためのレポート プロパティの設定。

    • 一意の値。

    • 既定のラベル。

    • 既定の画像。

    • テーブルの既定のフィールド。

  • 計算列とメジャーの追加。

  • テーブルの統合。

  • 数値書式の設定。

  • 注文の数値フィールドへの日付名フィールドのバインド。

  • 画像の取得。

こうした変更によって、レポートでのデータの表示方法がどのように変わるかについても説明しました。

次の手順

このチュートリアルは以上で終了です。作成したモデルを使用して、「チュートリアル: Power View でのサンプル レポートの作成」(SQL Server 2012 用の Power View のサンプルSQL Server 2012 のサンプルの Readme) を試すことができます。

関連項目

概念

Power View (SSRS)