チュートリアル: Power View でのサンプル レポートの作成

重要な注意事項重要

office.microsoft.com で最新の Power View 関連ドキュメントを参照してください。 Power View は Microsoft Excel 2013 の一機能として利用できるようになりました。また、Microsoft SharePoint Server 2010 および 2013 の Enterprise Edition 用の Microsoft SQL Server 2012 Reporting Services アドインに含まれています。

このチュートリアルでは、PowerPivot for Excel で作成された小さなサンプル モデルを使用して Power View レポートを作成し、Power View で実行できる処理について学習します。 テーブルを作成し、それを複数の異なる視覚エフェクトに変換します。 タイルを作成してそれに視覚エフェクトを追加します。 レポートに複数のページ (ビュー) を作成します。 バブル チャートを作成し、それに再生軸を追加して、時間経過による値の変化を見ることができるようにします。 スモール マルチプルを作成します。これは、同じ軸を持つ、系列ごとに 1 つの小さいグラフのセットです。 その後、視覚エフェクトのデータを異なる方法でフィルター処理して調べます。 最終的に、レポートを PowerPoint にエクスポートします。

このチュートリアルの手順に従って作成できるレポートの例

チュートリアルでの Power View レポートの作成

必要条件

このチュートリアルを実行するには、次の準備が必要です。

注意

HelloWorld_Picnic は、Power View レポートでデータが最適に表示されるようにデータ モデルのプロパティを設定する方法を示す小さなサンプル データ モデルです。このシナリオのデータは、ピクニック用の食べ物と飲み物を計画および追跡するために使用されます。 詳細については、SQL Server 2012 用の Power View のサンプルを参照してください。

この記事の内容

チュートリアルを開始する準備

チュートリアルの開始

タイトルの設定

横棒グラフと折れ線グラフ

視覚エフェクトのコピーと貼り付け

グラフへの 2 番目の系列の追加

グラフでの値の並べ替え

ビューでのアイテムの配置

強調表示とスライサー

カード

タイル

強調表示とスライサーのフィルター処理の比較

別のビューの追加

バブル チャート

バブル チャートへのカテゴリ グループの色の追加

スモール マルチプル

ビュー フィルターと視覚エフェクト フィルター

レポートの表示

レポートの保存

PowerPoint へのレポートのエクスポート

チュートリアルを開始する準備

チュートリアルを開始する前に、HelloWorldPicnicPowerViewRTM.xlsx ファイルを次の場所に保存してください。

  • SharePoint ドキュメント ライブラリ。 SharePoint ドキュメント ライブラリに保存する場合は、SharePoint ドキュメント ライブラリに保存した HelloWorldPicnicPowerViewRTM.xlsx ファイルを参照する共有データ ソースを作成する必要があります。

  • PowerPivot ギャラリー。 PowerPivot ギャラリーに保存する場合は、共有データ ソースは必要ありません。 Power View をギャラリーから直接開くことができます。

関連付けられた SharePoint ドキュメント ライブラリに画像を保存します。

PowerPivot (XLSX) ファイルを参照する共有データ ソース (RSDS) ファイルを作成するには

  1. Shared Documents に HelloWorldPicnicSQL2012 フォルダーを作成し、そのフォルダーに HelloWorldPicnicPowerViewRTM.xlsx ファイルを保存します。

  2. HelloWorldPicnicSQL2012 フォルダーで、[ドキュメント] タブをクリックし、[新しいドキュメント] の横の矢印をクリックして [レポート データ ソース] をクリックします。

    [新しいドキュメント] タブに [レポート データ ソース] オプションが表示されない場合は、そのコンテンツの種類を SharePoint サイトに追加する必要があります (SharePoint サイトに対する適切な権限が必要です)。 詳細については、「レポート サーバー コンテンツの種類をライブラリに追加する (Reporting Services の SharePoint 統合モード)」を参照してください。

  3. [名前] ボックスに「HelloWorldPicnicRSDS」と入力します。

    ファイル拡張子は RSDS です。

  4. [データ ソースの種類] ボックスで [Power View 用 Microsoft BI セマンティック モデル] をクリックします。

  5. XLSX ファイルの [接続文字列] は、ファイル名を含む、ファイルへの完全な URL です 次に例を示します。

    Data Source=’http://<myserver>/Shared%20Documents/HelloWorldPicnicSQL2012/HelloWorldPicnicPowerViewRTM.xlsx’

  6. [資格情報][Windows 認証 (統合) または SharePoint ユーザー] をクリックします。

  7. [接続テスト] をクリックします。

    接続テストに成功したことを示すメッセージが表示されます。

  8. [OK] をクリックします。

画像を保存するには

  1. HelloWorldPicnicSQL2012 フォルダーに Images フォルダーを作成します。 次はその例です。

    http://<myserver>/Shared Documents/HelloWorldPicnicSQL2012/Images

  2. Images フォルダーに、ダウンロード センターからダウンロードした画像を保存します。 詳細については、このチュートリアルの冒頭にある「必要条件」を参照してください。

画像へのリンクを更新するには

  1. Excel で HelloWorldPicnicPowerViewRTM.xlsx を開きます。

  2. [PowerPivot] タブの [PowerPivot ウィンドウ] をクリックします。

    [PowerPivot] タブが表示されない場合は、PowerPivot for Excel をインストールする必要があります。

  3. Items ワークシートの Photo、Drawing、Category Drawing、Category Photo の各列で URL を検索します。

    たとえば、Photo 列の URL は、https://localhost/Shared Documents/HelloWorldPicnicSQL2012/HelloWorldPicnicImages/rs_crescent_picnic_image_ です。

  4. それぞれの列で、その URL のローカルホストを自分のサーバーの名前に更新します。

チュートリアルの開始

  1. SharePoint Server 2010 ドキュメント ライブラリに HelloWorldPicnicPowerViewRTM.xlsx を保存した場合、共有データ ソース HelloWorldPicnicRSDS.rsds の横の矢印をクリックし、[Power View レポートの作成] をクリックします。

    HelloWorldPicnicPowerViewRTM.xlsx を PowerPivot ギャラリーに保存した場合は、 HelloWorldPicnic の [Power View レポートの作成] アイコンをクリックします。

    Power View が開き、中央に空のビュー、上部にリボン、右側にフィールド リストが表示されます。 フィールド リストのフィールド セクションには、3 つのテーブルが存在します。 最初、テーブルは折りたたまれて、名前だけが表示されています。

    • Dates

    • Items

    • Quantities

    Power View レポートの基になっているデータ モデルは、これらのテーブルで構成されます。

  2. テーブルを展開するには、テーブル名の横の矢印をクリックします。

    各テーブルのフィールドが表示されます。 これらには、計算列 (シグマ (∑) 記号で示されます)、メジャー (小さな計算機の記号で示されます)、行ラベル フィールド (灰色と白のアイコンで示されます) が含まれる場合があります。

計算フィールドおよびメジャーの詳細については、「Power View のメジャー フィールドと非メジャー フィールド」を参照してください。 一般的な Power View デザイン環境については、「Power View のデザイン環境」を参照してください。

タイトルの設定

タイトルのテキストと書式を変更留には

  1. 既定のタイトル ボックスをクリックし、タイトル「Picnic items」を入力します。

  2. テキストを選択し、[斜体] ボタンをクリックして、テキストを [Segoe (Bold)] にします。

  3. 右側のサイズ変更ハンドルをドラッグし、タイトルのテキスト ボックスをビューの半分の幅にして、ビューの左上隅に配置します。

横棒グラフと折れ線グラフ

横棒グラフと折れ線グラフを作成するには

  1. 空のビューをクリックします。

  2. フィールド リストのフィールド セクションで、Items テーブルの Category フィールドを空のビューにドラッグします。

    1 列のテーブルがビューに作成されます。

  3. フィールド リストのフィールド セクションで、Quantities テーブルの Sum of Qty Served を 1 列の Category テーブルにドラッグします。

    テーブルにも 2 つの列が合計と共に表示されます。

  4. [視覚エフェクト] ギャラリーで [横棒] グラフをクリックします。

  5. グラフのエッジの上にマウスを移動し、サイズ変更ハンドルにサイズ変更の両方向矢印を表示します。 グラフの横棒がすべて表示されるまで、サイズ変更ハンドルをドラッグします。

  6. グラフのエッジにマウスを移動し、手のアイコンを表示します。 手のアイコンを使用するとグラフを移動できます。 ここでは、レポートの左下隅にグラフをドラッグしておきます。

サイズ変更ハンドルを持つ横棒グラフ

サイズ変更ハンドルを持つ横棒グラフ

視覚エフェクトのコピーと貼り付け

コピーして貼り付けるには

  1. 横棒グラフを選択し、[ホーム] メニューの [コピー] をクリックします。

    Web アプリケーションがクリップボードにアクセスしてもよいかどうかの許可を求めるメッセージが表示される場合があります。 その場合は、[はい] をクリックしてください。

  2. キャンバスの横棒グラフ以外の空いている部分をクリックし、[貼り付け] をクリックします。

    2 番目の横棒グラフがビューに貼り付けられます。

  3. グラフのコピーが選択されていることを確認します。 [軸] ボックスのフィールド リストのレイアウト セクションで、Category の横にある矢印をクリックして、[フィールドの削除] をクリックします。

  4. フィールド リストのフィールド セクションで、Items テーブルの Distributors フィールドの横の矢印をクリックし、[軸として追加] をクリックします。

  5. [視覚エフェクト] ギャラリーで [縦棒] グラフをクリックします。

グラフへの 2 番目の系列の追加

  1. フィールド リストのフィールド セクションで、Quantities テーブルの Sum of Qty Consumed フィールドの横の下矢印をクリックし、[値に追加] をクリックします。

  2. Qty Served と Qty Consumed の値を相互に積み重ねた積み上げ縦棒グラフが表示されます。

  3. [視覚エフェクト] ギャラリーの下矢印をクリックし、[集合縦棒] グラフをクリックします。

    Qty Served と Qty Consumed の値が並べて表示されます。

  4. グラフのエッジにマウスを移動して手のアイコンを表示し、グラフをレポートの右下隅に移動します。

  5. グラフの右上隅にマウスを移動し、サイズ変更の両方向矢印を表示します。 サイズ変更ハンドルをドラッグして、高さがビューの半分、幅がビューの半分となるようにグラフのサイズを変更します。

グラフでの値の並べ替え

  1. Distributors 縦棒グラフにマウス ポインターを合わせると、[並べ替え]、[Distributors]、[昇順] と表示されます。 [Distributors] の横の矢印をクリックし、[Qty Served] をクリックします。

    消費量が少ない方から順に並べ替えられます。

  2. [昇順] をクリックします。 [降順] に変わり、消費量が多い方から順に並べ替えられます。

グラフの凡例を移動する

  • Distributors グラフを選択した状態で [グラフ ツール] コンテキスト タブの [レイアウト] タブをクリックし、[凡例] をクリックして、[凡例を下に表示] をクリックします。

ビューでのアイテムの配置

  1. 小さな Serve 横棒グラフをドラッグして、大きな Distributors 縦棒グラフの前面の右上隅に移動します。

    既定では、最初に作成した Category グラフが、2 番目に作成した Distributors グラフの "背面" にあります。

  2. Category グラフが選択された状態で、[前方に移動] をクリックします。

    Category グラフの選択が解除され、Distributors グラフに完全に隠れている場合は、Distributors グラフを選択し、[後方に送る] をクリックします。

Categories グラフが埋め込まれ、くだものが強調表示されている Distributors グラフ

縦棒グラフに挿入された横棒グラフ

強調表示とスライサー

レポートのデータをフィルターおよび強調表示するには、複数の方法が用意されています。 これらの機能を使用することで、1 つまたは複数の値を選択できます。

グラフを別のグラフで強調表示するには

  • Category 横棒グラフで、果物の横棒をクリックします。

    Distributors 縦棒グラフの値が強調表示されて、各業者のくだものの合計が示されることを確認します。 くだものがない業者の縦棒は完全にグレー表示になります。

    ヒントヒント

    選択をクリアするには、Category グラフ内の棒以外の部分をクリックします。

スライサーを作成するには

  1. ビューの空いている部分をクリックし、視覚エフェクトが選択されていない状態にします。

  2. フィールド リストのフィールド セクションの Items テーブルで、Category Drawing を選択します。

  3. [デザイン] タブの [スライサー] をクリックします。

    スライサーには、4 つのフィルター処理ボタンがあります。 各ボタンには、4 つのカテゴリのいずれかの画像が表示されています。

    注意

    カテゴリの画像が表示されない場合、画像が存在しない可能性があります。 「チュートリアルを開始する準備」の画像の保存に関するセクションを参照してください。

  4. このスライサーをビューの左上隅のタイトルの下にドラッグします。

  5. 4 つのカテゴリがすべて見えるようにサイズを変更します。

2 番目のスライサーを作成するには

  1. ビューの空いている部分をクリックし、視覚エフェクトが選択されていない状態にします。

  2. フィールド リストのフィールド セクションの Items テーブルで、Drawing を選択します。

  3. [デザイン] タブの [スライサー] をクリックします。

    このスライサーには、各アイテムの画像が表示されたフィルター処理ボタン (アイテムごとに 1 つ) があります。

  4. これを Category Drawing スライサーの右にドラッグして、ビューの高さいっぱいに拡大します。

  5. Category Drawing スライサーのカテゴリの 1 つをクリックします。

    グラフでの強調表示とは動作が異なることに注意してください。

    • 強調表示されるだけでなく、レポート上のすべての視覚エフェクトのすべてのものにフィルターが適用されます。 たとえば、Categories 横棒グラフの横棒が 1 つだけになります。これは、スライサーで選択したカテゴリです。 Distributors 縦棒グラフの縦棒は、そのカテゴリの業者のものだけになります。

    • もう一方のスライサーのアイテムにもフィルターが適用されます。 Category Drawing スライサーで飲み物を選択すると、Drawing スライサーも飲み物だけになります。

  6. すべての値を再び表示するには、スライサーの右上隅の [フィルターのクリア] アイコンをクリックします。

詳細については、「Power View でのフィルター処理、強調表示、スライサー」を参照してください。

カード

テーブルをカードに変換するには

  1. ビューの空いている部分をクリックして新しい視覚エフェクトを開始し、フィールド リストのフィールド セクションで Items テーブル名をクリックします。

  2. フィールド Name、Category、Color、および Drawing でテーブルが自動的に作成されます。

    これらは、レポートの基になっているモデルで定義されている、このテーブルの既定のフィールドです。

  3. テーブルを選択し、フィールド リストのフィールド セクションで、Items テーブルの Distributors フィールドをクリックします。

    フィールドがテーブルに追加されます。

  4. テーブルを選択したまま、矢印をクリックして [視覚エフェクト] ギャラリーを展開し、[カード] をクリックします。

  5. カードの右側のスクロール バーをドラッグし、残りのカード全部をスクロールします。

    各カードで名前と画像が目立つように表示されます。 これは、モデルで設定したプロパティの効果です。

タイル

タイル コンテナーを作成するには

  1. カードを選択した状態で、フィールド リストのレイアウト セクションの [フィールド] ボックスに表示されたカードのフィールドからレイアウト セクションの [タイル] ボックスに Drawing フィールドをドラッグします。

    これにより、一連のタイルがコンテナーに作成されます。1 つのタイルが、Drawing フィールドの各値に対応します。 タイルのカードにはスクロール バーが表示されないことに注意してください。 タイルは Drawing フィールドの値でフィルター処理されています。

    タイル コンテナーの上部にあるタブ ストリップで別の果物をクリックします。 カードのデータがどのように変化するか確認してください。

  2. カードの右側のサイズ変更ハンドルをドラッグし、カードの高さを幅より大きくします。

  3. タイル コンテナーのエッジにマウスを移動して手のアイコンを表示し、コンテナーをレポートの右上隅のタイトルの横に移動します。

    ヒントヒント

    タイル コンテナーをドラッグするときは、タブ ストリップではなく、エッジをクリックします。

    視覚エフェクトの選択、移動、サイズ変更のヒントについては、「Power View の FAQ、トラブルシューティング、ヒント」の「ビューで作業する」を参照してください。

タイル コンテナーに追加するには

  1. タイル コンテナーを選択します。 タイル コンテナーの右側のハンドルをドラッグし、コンテナーの幅をカードの 3 倍にします。

  2. タイル コンテナー内のカード以外の場所をクリックします。

  3. フィールド リストのフィールド セクションで、Dates テーブルの Month Name フィールドを選択します。

    タイル コンテナーで新しいテーブルが開始します。

  4. フィールド リストのフィールド セクションで、Items テーブルの Name フィールドを選択します。

  5. フィールド リストのフィールド セクションで、Quantities テーブルの Sum of Qty Served フィールドを選択します。

  6. [視覚エフェクト] ギャラリーで [折れ線] グラフをクリックします。

    折れ線グラフには凡例がありますが、グラフにはタイルの食品アイテムの線が 1 つあるだけなので、凡例は必要ありません。

  7. 折れ線グラフを選択した状態で [グラフ ツール] コンテキスト タブの [レイアウト] タブをクリックし、[凡例] をクリックして、[なし] をクリックします。

    すべての月の名前が表示されるようにグラフの幅を広げます。

    タイル コンテナーの内部のカードと折れ線グラフのサイズをコンテナーとは関係なく変更できますが、先にコンテナーを大きくすることが必要な場合があります。

タイルを試すには

  1. タイル コンテナーの上部にあるタブ ストリップで別の食品をクリックします。

    タイルのカードと折れ線グラフが変わり、選択した食品の値が表示されます。

    ただし、ビューの他の視覚エフェクトは変わりません。 他の視覚エフェクトはタイル コンテナーで制御されないからです。

  2. タイル コンテナーをクリックし、[タイルの視覚エフェクト][デザイン] タブで、[フローをカバー] をクリックします。

    カードとグラフが収まるようにタイル コンテナーのサイズを変更することが必要な場合があります。

  3. 再び、カバー フローで食品アイテムをクリックするか、またはスライダーをドラッグして、異なる食品アイテムの値を表示します。

カバー フロー ナビゲーションのあるタイル コンテナー

カバー フロー ナビゲーションを使用したタイルのカード

強調表示とスライサーのフィルター処理の比較

さまざまな視覚エフェクトが 1 つのビューに揃ったところで、フィルター処理と強調表示に、それぞれどのような違いがあるかを確認することにしましょう。

  1. Category 横棒グラフの横棒を選択します。 次の点に注目してください。

    • 他のグラフで関連する部分が強調表示されている。

    • タイル内のアイテムがフィルター処理されている。

    • スライサーには変化がない。

  2. 横棒グラフ内の横棒以外の部分をクリックして選択をクリアします。

  3. Category Drawing スライサーのカテゴリを選択します。 次の点に注目してください。

    • 両方のグラフがフィルター処理され、関係のない横棒と縦棒が除去されている。

    • タイル内のアイテムがフィルター処理されている。

    • Drawing スライサー内の値がフィルター処理されている。

別のビューの追加

レポートには複数のビューを含めることができます。 既存のビューの複製を追加したり、新しい空のビューを追加したりできます。 1 つのレポート内のビューはすべて同じモデルに基づきます。

新しい空のビューを追加するには

  • [ホーム] タブの [新しいビュー] をクリックします。

  • タイトルのテキスト ボックスを選択し、Del キーを押します。

バブル チャート

散布図は 2 つのメジャーを表示し、バブル チャートは 3 つのメジャーを表示します。

バブル チャートを作成するには

  1. 新しい空のビューをクリックして、新しい視覚エフェクトを開始します。

  2. フィールド リストのフィールド セクションで、Items テーブルの Category フィールドを選択します。

  3. フィールド リストのフィールド セクションで、Quantities テーブルの Qty Served YTD (年度累計) メジャーと Sum of Qty Served メジャーを選択します。

    消費量の年度累計には参照する日付がないため、各列の数は同じになります。

  4. [散布図] グラフ ボタンをクリックします。

  5. サイズ変更ハンドルの 1 つをドラッグして、散布図を大きくします。

  6. フィールド リストのフィールド セクションの Quantities テーブルで、Sum of Qty Consumed メジャーを [グラフ フィールド] レイアウト セクションの [サイズ] ボックスにドラッグします。

    これは合計のスナップショットです。 X 軸と Y 軸の値は同じになります。

    日付コンポーネントを追加した場合、時間経過による値の変化を見ることができます。

  7. フィールド リストのフィールド セクションの Dates テーブルで、Month Name を [グラフのフィールド] レイアウト セクションの [軸の再生] ボックスにドラッグします。

  8. バブル チャートで、Month Name の隣の再生矢印をクリックします。

    月と共に値が変化すると、バブルが移動、拡大、縮小します。 月が右上隅にウォーターマークとして表示され、月が経過して日付の数量が増加すると、バブルが右に移動することに注意してください。

    注意

    バブル チャートが極端に小さいと、ウォーターマークが見えないことがあります。

  9. バブルの 1 つをクリックします。 2 つのことが行われます。

    • 時間経過によるバブルの経路をトレースする線が表示されます。

    • ビューに他の視覚エフェクトが存在する場合、レポート上の他のグラフでバブルの値が強調表示され、タイルがその値にフィルター処理されます。

  10. バブルをよく見るには、グラフを "ポップアウト" します。グラフの右上隅にマウスを移動し、ポップアウト アイコンをクリックします。

    ポップアウト ボタン

    ポップアウト アイコン

    グラフがビュー全体に表示されますが、これは一時的です。 レポートの残りの部分は同じ状態で下にあり、ポップアップ アイコンを再びクリックすると、レポート内の場所に戻ります。

  11. 1 つのバブルを選択し、チャートをポップアウトした状態で、再生矢印を再びクリックします。

  12. バブルがパスをトレースするのを確認します。

    飲み物のパスをトレースしている、再生軸とデータ ラベルが表示されたバブル チャート

    飲み物バブルのトレースを含んだバブル チャート

  13. バブル チャートを元のサイズに戻すには、ポップアップ アイコンを再びクリックします。

  14. バブル チャートをビューの左上隅にドラッグします。

散布図またはバブル チャートへのカテゴリ グループの色の追加

散布図やバブル チャートでは、バブルをカテゴリ別にグループ化すると情報が明確になることがあります。

バブル チャートにカテゴリ グループの色を追加するには

  1. フィールド リストのフィールド セクションからフィールド リストのレイアウト セクションの [詳細] ボックスに Name フィールドをドラッグし、Category フィールドを置き換えます。

    バブル チャートにアイテムごとに 1 つのバブルが表示され、 少し過密状態になります。

  2. フィールド リストのフィールド セクションからフィールド リストのレイアウト セクションの [色] ボックスに Category フィールドをドラッグします。

    バブルが属するカテゴリに応じて、バブルが色分けされます。

  3. 凡例でカテゴリ名をクリックします。

    バブル チャートでそのカテゴリのアイテムが強調表示されます。

スモール マルチプル

タイルとスライサーを使用すると、特定の値に対してフィルター処理された一連のグラフを表示できます。 このチュートリアルでは、タイルがデータにフィルターを適用して、1 つの食品に対する値を表示します。 スライサーは、1 つまたは複数のカテゴリの食品でレポートをフィルター処理します。

スモール マルチプルを使用すると、一連の小さいグラフにデータを並べて表示できます。

スモール マルチプルを作成するには

  1. バブル チャートの横にあるビューの空いている部分をクリックして、新しい視覚エフェクトを開始します。

  2. フィールド リストのフィールド セクションで、Dates テーブルの Month Name フィールドをクリックします。

  3. フィールド リストのフィールド セクションで、Quantities テーブルの Sum of Qty Served フィールドをクリックします。

  4. [視覚エフェクト] ギャラリーで [折れ線] グラフをクリックします。

    この折れ線グラフには、すべての食品の数量が月ごとに表示されます。

  5. 左と下のサイズ変更ハンドルをドラッグして、グラフを大きくします。

  6. フィールド リストのフィールド セクションの Items テーブルで、Name フィールドをクリックし、フィールド リストのレイアウト セクションの [垂直方向の倍数] ボックスにドラッグします。

    既定では、一度に 9 つのマルチプルを表示する視覚エフェクトが作成され、 少し過密状態になっています。

  7. スモール マルチプル グラフを選択したまま、[グラフ ツール] コンテキスト タブの [レイアウト] タブの [グリッド] をクリックします。

  8. ドラッグして横に 3 個、縦に 2 個のマルチプルを選択します。

    一度に表示されるマルチプルが 6 個になり、個々のマルチプルがはっきり見えるようになります。

  9. もっとよく見るには、グラフを "ポップアウト" します。グラフの右上隅にマウスを移動し、ポップアウト アイコンをクリックします。

    スモール マルチプルがポップアウトしてビュー全体に広がったようす

    スモール マルチプルがポップアウトしてキャンバス全体に広がったようす

    スモール マルチプルがデザイン領域全体を占めるようになります。 やはり、ビューの他の視覚エフェクトには影響ありません。

  10. 元のサイズに戻すには、ポップアップ アイコンを再びクリックします。

  11. スモール マルチプル コンテナーをビューの右下隅にドラッグします。

ビュー フィルターと視覚エフェクト フィルター

スライサーと同様に、ビュー フィルターはビュー全体にフィルターを適用します。レポート内の他のビューには適用されません。 ビュー フィルターの長所の 1 つは、ビュー上の領域を使用しないことです。 もう 1 つの長所は、高度なフィルターは柔軟性が非常に高いことです。たとえば、値全体ではなく、値の一部を検索できます。

視覚エフェクト フィルターは、ビュー フィルターに似ていますが、ビュー全体ではなくビューの個々の視覚エフェクトにフィルターを適用します。

ビュー フィルターを作成するには

  1. [ホーム] タブで [フィルター領域] をクリックします。

  2. フィールド リストのフィールド セクションで、Dates テーブルの Date をクリックし、フィルター領域にドラッグします。

    基本フィルター モードでは、個別の日付を選択できます。

  3. 日付の右にある [高度なフィルター モード] ボタンをクリックします。

  4. [次に等しいまたはそれより後] の隣の矢印をクリックし、[次に等しいまたはそれより前] をクリックします。

  5. カレンダーをクリックし、2011 年 8 月 31 日をクリックします。

  6. [フィルターの適用] をクリックします。

    2011 年 8 月より後の日付が削除されます。

視覚エフェクト フィルターを作成するには

  1. 垂直方向のマルチプルにマウスを移動し、視覚エフェクトの右上隅にあるフィルター アイコンをクリックします。

    [グラフ] フィルター領域に視覚エフェクトのフィールドが既に表示されています。

  2. フィルター領域で [Sum of Qty Served] をクリックします。

  3. スライダーの右端をドラッグして、最大値を 400 にします。

    マルチプルの [値] の軸が変更されたことに注目してください。 最大値が 400 になっています。

    バブル チャートの Y 軸の値 (Qty Served) は変更されません。最大値は 600 のままです。

レポートの表示

レポートをプレビューでき、プレゼンテーション モードで表示できます。 どちらのモードでも、レポートはやはり対話式です。 グラフの横棒または縦棒をクリックすると、レポートの他の部分にフィルターと強調表示が適用されます。 ただし、フィールド リストとリボンには何も表示されず、フィールドの追加や視覚エフェクトの作成、または既存の視覚エフェクトの移動やサイズ変更を行うことはできません。 また、操作はレポートと共に保存されません。

レポートをプレビューするには

  1. [ホーム] タブで [読み取りモード] をクリックします。

    フィルター領域が表示されたままであることに注目してください。

  2. 左下隅のアイコンまたは右下の数値をクリックして、ビューからビューに移動します。

  3. チュートリアルでこれまでに行った操作を試してください。

    • グラフの横棒、縦棒、またはバブルをクリックします。

    • タイル コンテナーで各食品をクリックします。

    • スライサー内のアイテムをクリックします。

  4. ここからは、左上隅のボタンを使用して、デザイン モードに戻ったり、全画面モードに移動したりできます。 [レポートの編集] をクリックします。

レポートを表示するには

  1. [ホーム] タブで [全画面] をクリックします。

    フィルター領域が表示されたままであることに注目してください。

  2. 読み取りモードでこれまでに行った操作を試してください。

  3. 全画面モードを終了するには ESC をクリックします。

レポートの保存

レポートを保存するには

  1. [ファイル] メニューの [保存] または [名前を付けてを保存] をクリックします。

    [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスには、レポートを作成したモデルの場所が表示されます。 この場所を変更してたとえばサブフォルダーにレポートを保存できますが、モデルと同じ SharePoint Server に保存する必要があります。

  2. レポートには一意の名前を付けます。

    ヒントヒント

    レポート作成の基になっているモデルがわかる名前にすることをお勧めします。

  3. [他のユーザーが PowerPivot ギャラリーなどの他のアプリケーションでプレビューできるように各ビューの現在の状態のイメージを含める] チェック ボックスはオンのままにします。 これらのプレビュー イメージの詳細については、「各ビューのイメージをレポートと一緒に保存するかどうかの選択」を参照してください。

PowerPoint へのレポートのエクスポート

レポートは PowerPoint にエクスポートできます。 読み取りモードも全画面モードも同じ対話操作ができるようになっています。

PowerPoint にエクスポートするには

  1. [ファイル] メニューの [PowerPoint へエクスポート] をクリックします。

  2. 新しい PowerPoint ファイルを保存する場所を参照します。 ファイルは、SharePoint サーバーに格納されたレポートに接続できる場所であれば、任意の場所に保存できます。

  3. PowerPoint プレゼンテーションを開きます。

    Power View の各ビューは個別のスライドに追加されます。 PowerPoint のデザイン モードでは、それぞれが各ビューの静的な表現になります。

    注意

    レポートを保存するときにプレビュー イメージを保存するように選択しなかった場合、PowerPoint のデザイン モードで、ビューの静的な表現は表示されません。

  4. PowerPoint プレゼンテーションで変更を行います。

    注意

    PowerPoint で Power View のビューのサイズを変更することはできますが、編集することはできません。

  5. PowerPoint で [スライド ショー] をクリックします。

  6. スライドの右下隅の [クリックして操作] をクリックします。

    読み取りモードおよび全画面モードと同じ方法でビューを操作できるようになります。

詳細については、「Power View レポートの作成、保存、エクスポート、および印刷」を参照してください。

次の手順

このチュートリアルは以上で終了です。Power View で独自のデータを使用する準備ができました。 Power View で使用するデータ モデルの構築の詳細については、「チュートリアル: Power View レポート用のサンプル PowerPivot モデルの最適化」を参照してください。

関連項目

概念

Power View (SSRS)