AMO の基礎クラス

基礎クラスは、分析管理オブジェクト (AMO) を操作するための開始点です。 これらのクラスを通じて、アプリケーションで使用するその他のオブジェクトのための環境を整えます。 基礎クラスには、ServerDatabaseDataSourceDataSourceView などのオブジェクトが含まれます。

次の図は、このトピックで説明するクラスの関係を示しています。

AMO 基礎クラス

このトピックの内容は次のとおりです。

  • Server オブジェクト

  • Database オブジェクト

  • DataSource オブジェクトと DataSourceView オブジェクト

Server オブジェクト

さらに、次のメソッドにアクセスできるようになります。

  • 接続の管理 (Connect、Disconnect、Reconnect、GetConnectionState)

  • トランザクションの管理 (BeginTransaction、CommitTransaction、RollbackTransaction)

  • バックアップおよび復元

  • DDL の実行 (Execute、CancelCommand、SendXmlaRequest、StartXmlaRequest)

  • メタデータの管理 (UpdateObjects、Validate)

サーバーに接続するには、ADOMD.NET や OLEDB で使用されるような標準の接続文字列が必要です。 詳細については、「ConnectionString」を参照してください。 サーバーの名前は接続文字列として指定できます。その際、接続文字列の形式を使用する必要はありません。

利用可能なメソッドおよびプロパティの詳細については、「Microsoft.AnalysisServices」の「Microsoft.AnalysisServices.Server」を参照してください。

Database オブジェクト

アプリケーションで Database オブジェクトを操作するには、親サーバーのデータベース コレクションからデータベースのインスタンスを取得する必要があります。 データベースを作成するには、Database オブジェクトをサーバーのデータベース コレクションに追加し、新しいインスタンスでサーバーを更新します。 データベースを削除するには、削除する Database オブジェクトの Drop メソッドを使用します。

データベースをバックアップするときには、Database オブジェクトまたは Server オブジェクトの BackUp メソッドを使用できます。ただし、データベースの復元は、Server オブジェクトの Restore メソッドでしか行えません。

利用可能なメソッドおよびプロパティの詳細については、「Microsoft.AnalysisServices」の「Microsoft.AnalysisServices.Database」を参照してください。

DataSource オブジェクトと DataSourceView オブジェクト

データ ソースは、データベース クラスの DataSourceCollection を使用して管理します。 DataSource のインスタンスを作成するには、DataSourceCollection オブジェクトの Add メソッドを使用します。 DataSource のインスタンスを削除するには、DataSourceCollection オブジェクトの Remove メソッドを使用します。

DataSourceView オブジェクトは、データベース クラスの DataSourceViewCollection オブジェクトを使用して管理します。

利用可能なメソッドおよびプロパティの詳細については、「Microsoft.AnalysisServices」の「Microsoft.AnalysisServices.DataSource」および「Microsoft.AnalysisServices.DataSourceView」を参照してください。

関連項目

参照

Microsoft.AnalysisServices

概念

AMO クラスの概要

AMO 基本オブジェクトのプログラミング