Silverlight 2 の概要

このページは Silverlight 2 プロジェクトにのみ適用されます

Microsoft Silverlight 2 は、ビデオ、アニメーション、対話性、および優れたユーザー インターフェイスを持つ機能豊富なアプリケーションを Web を介して配信するための、クロス ブラウザ、クロス プラットフォームのプラグインです。Silverlight 2 アプリケーションの外観および動作は、Microsoft Windows ベースのコンピュータ上でも、ほとんどのブラウザで、追加インストールを必要とせずに、Apple Macintosh コンピュータ上での外観および動作と同じになります。

Silverlight 2 は、XAML の使用による一貫性のあるプレゼンテーション モデルを提供します。Service Pack 1 がインストールされた Microsoft Expression Blend 2 では、Silverlight 2 アプリケーション用の優れたユーザー インターフェイスを簡単にデザインし、結果をテストできます。

Silverlight 2 の機能

Silverlight 2 を使用して何が作成できるのかを理解する最も良い方法は、サンプル アプリケーションを見ることです。Expression Blend 2 Service Pack 1 には Silverlight 2 プロジェクトのサンプルが用意されています。アートボードでこのサンプルを開くには、[ヘルプ] メニューの [ようこそ画面] をクリックし、[サンプル] タブで次のサンプルのいずれかをクリックします。

  • Memory

  • ImageGallery

また、その他の例やサンプルについては、オンラインの Silverlight ショーケース (英語の可能性あり) および Silverlight ギャラリー (英語の可能性あり) を参照してください。

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Expression Blend 2 における Silverlight 2 のサポート

Service Pack 1 をインストールした Expression Blend 2 で、Silverlight 2 プロジェクトを作成し、使用することができます。

Silverlight 2 では、Silverlight 1 ではサポートされなかった Windows Presentation Foundation (WPF) と共通する多数の機能がサポートされています。たとえば、より多くのレイアウト パネルが利用でき、Button および TextBox コントロールなど、より多くのコントロールも利用できます。

Dd185505.alert_note(ja-jp,Expression.10).gifメモ :

Silverlight 2 プロジェクトでは、3D オブジェクト、動的リソース、外部リソース ディクショナリ、XML データ ソース、およびエレメント間のデータ バインドはサポートされていません。トリガはサポートされていませんが、ステートと呼ばれる機能は同様の機能を提供します。

ワークスペース

Silverlight 2 プロジェクトが開かれているとき、Expression Blend のユーザー インターフェイスには、Silverlight 2 に適用できるコントロール、プロパティ、およびツールのみが表示されます。たとえば、サポートされていないコントロールは、ツールボックスにもアセット ライブラリにも表示されません。

コントロール

Silverlight 2 アプリケーションのユーザー インターフェイスをデザインするには、Silverlight 2 プロジェクトの XAML ドキュメント (通常は Page.xaml) にコントロールおよび他の要素を追加します。Expression Blend のアセット ライブラリの [コントロール] タブには、Silverlight 2 ランタイムで利用できるコントロールの一覧が表示されます。

プロジェクトへのコントロールの追加方法については、「Silverlight 2 プロジェクトにおけるコントロールの描画」を参照してください。アセット ライブラリーへのコントロールの追加方法については、「参照の追加によるカスタム コントロールのインポート」を参照してください。

リソース

静的リソースおよびテンプレートはサポートされています。つまり、コントロール用に再利用可能な色、ブラシ、およびスキンを作成できます。動的リソースはサポートされていません。リソースとテンプレートの詳細については、「さまざまな状態に応じたシステム コントロールの外観の変更」と「Silverlight 2 プロジェクトでのコントロール用のスキンの作成」を参照してください。

ステート

コントロールは、そのステートに応じて表示が異なります。たとえば、ユーザーがマウス ポインタをボタンの上に移動すると、ボタンの色が少し変わります。"MouseOver" はボタンのステートの 1 つです。

Expression Blend に含まれるシステム コントロール、または Control クラスを継承するインポート済みのカスタム Silverlight 2 コントロールの異なるステートの外観をカスタマイズすることができます。 これらのコントロールのステートは、コントロールのテンプレートのコピー内で変更できます。詳細については、「さまざまな状態に応じたシステム コントロールの外観の変更」を参照してください。

ステート間の切り替えにかかる時間もカスタマイズできます。詳細については、「システム コントロール状態の切り替え時間の変更」を参照してください。

ユーザー コントロール (UserControl クラスを継承するコントロール) のテンプレートは作成できませんが、ユーザー コントロールを最初からデザインしてカスタム ステートを追加することにより、ユーザー コントロールをカスタマイズできます。詳細については、「Silverlight 2 プロジェクトでの新しいユーザー コントロールの作成」および「ユーザー コントロールのビジュアル状態および切り替え時間の定義」を参照してください。

メディア

Silverlight 2 プロジェクトでは、メディア ファイルがサポートされています。開かれている XAML ドキュメントにメディア ファイルを挿入するとき、メディア ファイルを表示するために MediaElement オブジェクトが作成されます。MediaElement オブジェクトには AutoPlay プロパティがあり、これを True に設定すると、アプリケーション内にオブジェクトがロードされるとすぐにメディア ファイルの再生が開始されます。また、MediaElement には、ダウンロードの進行状況およびバッファリングに関連するイベントがあり、[プロパティ] パネルの [イベント] Dd185505.6c67bb3b-e8a2-4a63-bad5-54d5c15b04dd(ja-jp,Expression.10).png ビューでこれらのイベントを使用できます。イベントをフックする方法の詳細については、「新しいイベント ハンドラ メソッドの作成」を参照してください。

データ

共通言語ランタイム (CLR) データ ソースはサポートされていますが、XML データ ソースおよび要素間のデータ バインディングはサポートされていません。

コードビハインド ファイル

XAML ドキュメントのコードビハインド ファイルは、C# または Visual Basic .NET で記述されています。Silverlight 2 アプリケーションでのコードビハインド ファイルの使用例については、「Silverlight 2 アプリケーションでの新しいページの動的読み込み」を参照してください。

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製品間でのサポート

次の方法により、他の製品で Silverlight 2 プロジェクトを使用できます。

  • Service Pack 1 をインストールした Microsoft Expression Encoder 2 から、Silverlight 2 プロジェクトおよびエンコード テンプレートをインポートします。詳細については、「Silverlight 2 の Expression Encoder テンプレートのカスタマイズ」を参照してください。

  • Microsoft Expression Web 2 または Microsoft Visual Studio 2008 の展開機能を使用して、Silverlight 2 アプリケーションを発行します。また、コンパイルされたアプリケーション ファイルを Web フォルダにコピーすることもできます。詳細については、「Web サイトへの Silverlight 2 アプリケーションの追加」を参照してください。

  • Silverlight 2 プロジェクトを Visual Studio 2008 で開き、デバッグします。

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Silverlight 2 プロジェクトのファイル

Silverlight 2 アプリケーションのプロジェクトを作成し、Visual Studio 2008 の [Silverlight アプリケーションの追加] ダイアログ ボックスで [このプロジェクト内の Silverlight をホストする HTML テスト ページをこのプロジェクト内で動的に生成する] オプションをクリックすると、Expression Blend によって Microsoft Visual Studio 2008 と同じファイルのセットが作成されます。

Silverlight 2 プロジェクトを作成するときに、次のファイルが生成されます。

ファイル

説明

ProjectName.sln

ソリューションの構成設定を指定し、ソリューションのすべてのプロジェクトを参照する Visual Studio ソリューション ファイル。

ProjectName.csproj

または

ProjectName.vbproj

開始 Web ページを含むプロジェクトの構成設定を指定し、プロジェクトのすべてのソース ファイルを参照するプロジェクト ファイル。

App.xaml

アプリケーション レベルのリソースが定義されているファイル。たとえば、ボタン テンプレートをカスタマイズし、それをアプリケーション レベルで定義すると、プロジェクト内のどのドキュメントでもそのテンプレートを使用してボタンのスタイルを設定できます。

App.xaml.cs

または

App.xaml.vb

App.xaml ファイルのコードビハインド ファイル。

Page.xaml

既定の XAML ファイルで、このファイルから Silverlight 2 アプリケーションのユーザー インターフェイスのデザインを開始します。

Page.xaml.cs

または

Page.xaml.vb

対応するコンテンツ ファイル用のコードビハインド ファイル。ユーザー操作およびアプリケーション動作は、コードビハインド ファイルでプログラミングされることがあります。

AppManifest.xml

Silverlight 2 アプリケーションに含まれるアセンブリを定義します。たとえば、Service Pack 1 をインストールした Expression Blend 2 で作成された Silverlight 2 プロジェクトにより、アセンブリ ファイル (ProjectName.dll) に Silverlight 2 アプリケーションがビルドされます。このため、AppManifest.xml には、少なくとも、アセンブリ自体が存在するプロジェクトによって作成されたアセンブリの一覧が常に含められます。

AssemblyInfo.cs

または

AssemblyInfo.vb

バージョン番号、説明、ロードされたアセンブリなど、アプリケーションのプロパティを定義します。

Dd185505.alert_tip(ja-jp,Expression.10).gifヒント :

最も頻繁に作業するファイルは Page.xaml です。このファイルで、Silverlight 2 アプリケーションのユーザー インターフェイスをデザインできます。それ以外に変更する可能性があるファイルは、App.xaml ファイルと、プロジェクトに追加する他のコンテンツ ファイル (.xaml) です。

Silverlight 2 プロジェクトをビルドしてテストすると、\bin\debug フォルダに次のファイルが作成され、Expression Blend によって開始 Web ページが開かれます。

ファイル

説明

AppManifest.xaml

AppManifest.xml ファイルの Silverlight 2 バージョン。

Default.html (または、プロジェクトが Visual Studio 2008 で作成された場合は TestPage.html)

Silverlight 2 アプリケーションをブラウザにロードする Web ページ (ProjectName.xap に含まれています)。

ProjectName.dll

プロジェクトのコンテンツ ファイルでデザインしたアプリケーションのコンパイル済みアセンブリ。

ProjectName.pdb

アプリケーションのデバッグ情報。

ProjectName.xap

Silverlight 2 アプリケーションのすべてのコンテンツとリソースを含む圧縮済みアーカイブ。ユーザーはブラウザでこのファイルをダウンロードし、Silverlight 2 プラグインを使用して実行します。

参照

アセンブリ参照の一覧は、Expression Blend の [プロジェクト] パネルの [ファイル] に表示されます。

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新しいプロジェクトを作成するとき、Silverlight 2 アセンブリへの既定の参照が自動的に追加されます。これらの参照されたアセンブリ内で、Button および TextBox などのコントロールが定義されます。必要に応じて Silverlight 2 の他のアセンブリ参照を追加できます。また、別の Silverlight 2 プロジェクトからコンパイルされた .dll ファイルへの参照も追加できます。詳細については、「参照の追加によるカスタム コントロールのインポート」を参照してください。

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学習するためのリソース

次の Web サイトで、Silverlight アプリケーションの作成方法の詳細を確認できます。

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