チュートリアル : 既存のデータベース スキーマのバージョン管理

このチュートリアルでは、既存のデータベースをソース管理する方法について説明します。この方法は、次のステップから構成されています。

  • データベース プロジェクトを作成します。

  • 既存のデータベースに接続します。

  • 既存のデータベースからデータベース プロジェクトにデータベース スキーマをインポートします。

  • データベース プロジェクトに表示される結果を確認します。

  • データベース プロジェクトとその内容をバージョン管理します。

前提条件

このチュートリアルでは、サンプルの Northwind データベースのコピーが、Microsoft SQL Server 2000 を実行しているデータベース サーバーにインストールされていることを前提としています。Visual Studio Team System Team Foundation Server や Microsoft Visual SourceSafe などのバージョン管理システムへの読み取り/書き込みアクセス許可も必要です。

データベース プロジェクトを作成するには

  1. [ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[プロジェクト] をクリックします。

    [新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [プロジェクトの種類] ボックスの一覧で、[データベース プロジェクト] ノードを展開し、[SQL Server 2000] をクリックします。

  3. [テンプレート] ボックスの一覧の [SQL Server 2000 データベース プロジェクト] をクリックします。

  4. [名前] ボックスに「MyNorthwind」と入力し、[場所] ボックスと [ソリューション名] ボックスの既定値を受け入れます。

  5. [ソリューションのディレクトリを作成] チェック ボックスが既定でオフになっている場合はオンにして、[OK] をクリックします。

    空の MyNorthwind データベース プロジェクトを含むソリューションが作成されます。

    次に、[データベース スキーマのインポート] プロセスを開始します。このプロセスで、ソース データベースへの接続文字列を指定します。

既存の Northwind データベースからデータベース スキーマをインポートするには

  1. ソリューション エクスプローラで、[MyNorthwind] プロジェクト ノードをクリックします。

  2. [プロジェクト] メニューの [データベースのオブジェクトと設定のインポート] をクリックします。

    Aa833194.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    [MyNorthwind] を右クリックし、[データベースのオブジェクトと設定のインポート] をクリックすることもできます。

    [データベース スキーマのインポート] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [ソース データベース] ボックスの一覧で、既存の Northwind データベースに対応する接続をクリックします。 データベースに接続していない場合は、最初にデータベースへの接続を作成する必要があります。 詳細については、「方法 : データベース接続を作成する」を参照してください。

  4. [開始] をクリックします。

    スキーマがインポートされると、データベースのオブジェクトに対応するプロジェクト項目がソリューション エクスプローラに表示されます。 スキーマ ビューには、データベース プロジェクトで定義されているオブジェクトが表示されます。 次の手順に進む前に、[概要] ページでインポート結果を確認できます。

  5. [完了] をクリックします。

    データベース プロジェクトをバージョン管理する前に、その内容を調べます。

データベース スキーマのインポート結果を確認するには

  1. [表示] メニューの [スキーマ ビュー] をクリックします。

    スキーマ ビューがまだ表示されていない場合は、表示されます。

  2. [スキーマ ビュー] で、データベース プロジェクトのノードを展開し、テーブル フォルダを展開します。

    データベース プロジェクト内のテーブルは、データベース内のテーブルと一致している必要があります。

  3. テーブル サブフォルダの dbo.Employees テーブルを右クリックし、[開く] をクリックします。

    Transact-SQL エディタが表示され、dbo.Employees テーブルの定義が表示されます。

  4. dbo.Employees オブジェクトを展開し、dbo.Employees 内の Constraints フォルダを展開します。

  5. スキーマ ビューで CK_BirthDate 制約を右クリックし、[開く] をクリックします。 CK_BirthDate 制約をダブルクリックする方法もあります。

    Transact-SQL エディタの別のインスタンスが表示され、dbo.Employees テーブルの CK_BirthDate 制約の定義が表示されます。

    最後の手順で、データベース プロジェクトが含まれているソリューションをバージョン管理します。

ソリューションをバージョン管理するには

  1. [ファイル] メニューの [ソース管理] をポイントし、[ソリューションをソース管理に追加] をクリックします。

  2. ソース管理アドインの手順を使用して、ソリューションを追加するバージョン管理プロジェクト (Team Foundation Server ではこれをチーム プロジェクトと呼びます) をクリックします。 詳細については、「Team Foundation のバージョン管理の使用」を参照してください。

    これで、データベース プロジェクトがバージョン管理されるようになりました。 追加の変更を行う必要がない場合は、ソリューションにファイルをチェックインします。

参照

概念

Database Edition の用語の概要

その他の技術情報

チーム環境でのデータベース プロジェクトの操作

データベース プロジェクトについて

データベース スキーマのビルドおよび配置

Transact-SQL エディタを使用したデータベース スクリプトおよびオブジェクトの編集