方法 : 既存データベースへの配置中のデータ損失を管理する
データベース プロジェクトの変更をデータベース サーバーに配置すると、それらの変更によってデータベース オブジェクトが削除および再作成された場合にデータが失われる可能性があります。 既定では、これらの種類の変更を実行しようとすると配置がキャンセルされるため、そのようなデータ損失は発生しません。 ただし、データが失われる可能性がある場合でも配置が続行されるように指定することも可能です。 この方法は、データを簡単に再生成できる場合などに使用できます。 このオプションは、分離開発環境のデータベースで作業をしていて、データ ジェネレータを使用してテスト データをデータベースに設定する場合に適しています。
メモ : |
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Visual Studio Team System 2008 Database Edition の GDR (General Distribution Release) よりも古いバージョンの Database Edition では、テーブルまたは列の名前を変更した場合に、データが失われる可能性がありました。 このようなデータ損失が発生したのは、プロジェクトを配置したときに、操作が DROP および CREATE と解釈されていたためです。 GDR リリースでは、データベース リファクタリングを使用してデータベース オブジェクトの名前を変更すると、リファクタリング ログ ファイルにそのアクションが記録され、変更内容がより正確に保存されます。 プロジェクトの配置時に、オブジェクトの名前は適切に変更されます。多くの場合、これでデータ損失を防ぐことができます。 オブジェクトの名前の変更後にリファクタリングを使用して自動的に参照を更新する方法の詳細については、「データベース オブジェクトへのすべての参照の名前を変更する」を参照してください。 |
既存データベースへの配置中のデータ損失を許容するには
次のいずれかの操作を実行します。
ソリューション エクスプローラで、データベース プロジェクトを展開し、[プロパティ] ノードを展開して、変更する .deploymentconfig ファイルをクリックします。[表示] メニューの [開く] をクリックします。
データベース プロジェクトのプロパティを開き、[配置] タブをクリックします。 [配置構成ファイル] で、変更するファイルをクリックし、[編集] をクリックします。 詳細については、「方法 : データベース プロジェクトおよびサーバー プロジェクトの配置設定を構成する」を参照してください。
[データ損失が発生する場合に増分配置をブロック] チェック ボックスをオフにします。
[ファイル] メニューの [Filename.deploymentconfig の保存] をクリックします。ここで、Filename は変更したファイルの名前です。
プロジェクト プロパティに対する変更が保存されます。 これで、データ損失の原因となる可能性のある変更を配置できます。
既存データベースへの配置中のデータ損失を防止するには
次のいずれかの操作を実行します。
ソリューション エクスプローラで、データベース プロジェクトを展開し、[プロパティ] ノードを展開して、変更する .deploymentconfig ファイルをクリックします。[表示] メニューの [開く] をクリックします。
データベース プロジェクトのプロパティを開き、[配置] タブをクリックします。 [配置構成ファイル] で、変更するファイルをクリックし、[編集] をクリックします。 詳細については、「方法 : データベース プロジェクトおよびサーバー プロジェクトの配置設定を構成する」を参照してください。
[データ損失が発生する場合に増分配置をブロック] チェック ボックスをオンにします。
[ファイル] メニューの [Filename.deploymentconfig の保存] をクリックします。ここで、Filename は変更したファイルの名前です。
プロジェクト プロパティに対する変更が保存されます。 これで、データ損失の原因となる可能性のある特定の種類の変更を配置できなくなります。
参照
処理手順
チュートリアル: 既存のバージョン管理されたデータベースへの変更の配置
方法 : データベース プロジェクトおよびサーバー プロジェクトの配置設定を構成する