Development Edition の新機能

更新 : 2007 年 11 月

このトピックでは、Development Edition に含まれる新機能と強化された機能を紹介します。

トピック目次

  • コード分析

    • 規則の拡張と強化

    • ユーザー辞書をサポートするスペル チェック

    • エラー リストからの抑制に対する制御の向上

    • 生成されるコードの自動抑制オプション

    • コード分析ポリシーの改善

  • コード メトリックス

  • プロファイリング ツール

    • 64 ビットのサポート

    • 完全な割り当て履歴

    • 行レベルのサンプリング データ

    • レポートのノイズ除去

    • ランタイム制御

    • フィルタ処理された分析

    • レポートの比較

    • 向上したチップ カウンタ サポート

    • Windows カウンタのサポート

    • レポート ファイルの圧縮

    • ホット パス

    • レポート ビュー データの HTML へのコピー

    • Windows Communications Foundation のサポート

    • Visual Studio Team Suite でのロード テストと Web テストの統合

  • チーム エクスプローラ

コード分析

コード分析ツールは、コード障害に対するさまざまなチェックを実行し、エラー ウィンドウに警告として表示します。

詳細については、「高品質なコードの作成」、「マネージ コードの警告に対応するコードの解析」、および「C/C++ コードの警告に対応するコードの分析」を参照してください。

コード分析では、次の機能が強化されました。

規則の拡張と強化

コード分析には、20 を超える新しい規則があります。一部の規則は、正確さ (特に名前付け規則関連) を高めることで強化されました。

詳細については、「マネージ コードの警告に対応するコードの解析」、「C/C++ コードの警告に対応するコードの分析」、および「方法 : マネージ コードのコード分析を有効/無効にする」を参照してください。

ユーザー辞書をサポートするスペル チェック

スペル チェックを、リソース文字列だけでなく、クラス、メソッド、およびプロパティの名前にも使用できます。標準以外の語句には、ユーザー辞書を使用できます。

エラー リストからの抑制に対する制御の向上

プロジェクト レベルまたはソース内で、エラー ウィンドウからコード分析の問題を抑制できます。

生成されるコードの自動抑制オプション

生成されるコードから、エラー メッセージを自動的に抑制できます。これは、デザイナ生成のコードに対して特に有効です。

コード分析ポリシーの改善

サーバーからプロジェクトに設定をコピーするときに、ローカルな選択を置き換えるか、またはポリシー規則をローカルなプロジェクト規則とマージするかを選択できます。また、ポリシー違反に関する情報がいっそう詳細になりました。これにより、違反の原因を特定できます。

コード メトリックス

コード メトリックスとは、開発者が開発中のコードをより理解できるようにする、ソフトウェアの一連の基準です。開発者は、コード メトリックスを利用することで、作成し直したり、より徹底的なテストを実行したりする必要のある型やメソッドを把握できます。さらに、開発チームは、ソフトウェアの開発時に、リスクの可能性を特定し、プロジェクトの現在の状態を把握して、進行状況を追跡できます。

コード メトリックスの詳細については、「マネージ コードの複雑さと保守性の測定」を参照してください。

プロファイリング ツール

Visual Studio Team System Development Edition のプロファイリング ツールを使用すると、開発者は、コード内のパフォーマンス関連の問題を計測、評価、および特定できます。

プロファイリング ツールの詳細については、「プロファイリング ツールを使用したアプリケーション パフォーマンスの分析」を参照してください。

プロファイリング ツールには、次の機能が追加されました。

64 ビットのサポート

プロファイラは、64 ビットのオペレーティング システムとハードウェアでの 64 ビット アプリケーションと、64 ビットのオペレーティング システムとハードウェアで実行される 32 ビット アプリケーションの両方をサポートするようになりました。

完全な割り当て履歴

プロファイラは、割り当て用に完全な呼び出し履歴を備えています。これは、非ユーザー コードで発生する割り当てで、ユーザー アクションが間接的な原因になっている場合に有効です。完全な履歴を使用することで、コードのどの部分が割り当ての間接的な原因になっているのかが正確にわかります。

パフォーマンス セッションのプロパティ ページで設定を構成することで、割り当てデータを収集できます。結果を見るには、パフォーマンス レポートの割り当てビューを使用します。

詳細については、「方法 : .NET メモリ割り当ておよび有効期間データを収集する」および「[割り当て] ビュー」を参照してください。

行レベルのサンプリング データ

プロファイリング ツールのパフォーマンス レポートには、命令ポインタと行の表示が含まれるようになっています。また、モジュール ビューにも行の情報が含まれています。

詳細については、「命令ポインタ (IP) ビュー」、「行ビュー」、および「[モジュール] ビュー」を参照してください。

レポートのノイズ除去

ノイズを除去するようにパフォーマンス レポートを構成できます。これにより、[コール ツリー] ビューや [割り当て] ビューに表示されるデータの数が制限されます。ノイズ除去を行うことで、パフォーマンスの問題を発見しやすくなります。これは、パフォーマンス レポートの分析に役立ちます。

詳細については、「方法 : パフォーマンス レポートでノイズ除去を構成する」、「[呼び出しツリー] ビュー」、および「[割り当て] ビュー」を参照してください。

ランタイム制御

プロファイリング ツールには、ランタイム制御が組み込まれています。ランタイム制御は、プロファイラと共に自動的に開始します。パフォーマンス データのログ記録のために、一時停止して再開できます。さらに、ランタイム制御を使用すると、ログを一時停止してアプリケーションを開始できます。これにより、アプリケーション起動時のデータ収集をスキップできます。ランタイム制御を使用すると、関心対象のイベントがアプリケーションの有効期間中に発生したときに、パフォーマンス データに注釈を手動で挿入できます。後で注釈を使用してデータをフィルタできます。

フィルタ処理された分析

タイムスタンプ、プロセス、スレッド、およびマークで、パフォーマンス レポートをフィルタ処理できるようになりました。クエリ表示ボタンを使用して、フィルタ処理された分析を取得できます。また、VSPerfReport コマンドの /summaryfile オプションも使用できます。

詳細については、「VSPerfReport」を参照してください。

レポートの比較

プロファイラは、レポートの比較をサポートします。パフォーマンス エクスプローラ、または VSPerfReport コマンドの /diff オプションを使用することで、レポートを比較できます。

詳細については、「プロファイリング ツール データ ファイルの比較」、「方法 : プロファイラ データ ファイルを比較する」および「VSPerfReport」を参照してください。

向上したチップ カウンタ サポート

プロファイリング ツールでは、わかりやすい新しいチップ カウンタ名が使用されています (例 : "L2 Misses"、"ITLB Misses"、"Mispredicted Branches")。XML ファイルを変更することで、特定のアーキテクチャ用にさらにカウンタを構成できます。

Windows カウンタのサポート

プロファイラは、Windows カウンタを収集するようになりました (例 : "% Processor Time"、"% Disk Time"、"Disk Bytes/sec"、"Page Faults/sec")。パフォーマンス セッション プロパティ ページの Windows カウンタ ノード、または VSPerfCmd コマンドの /wincounter オプションを使用できます。カウンタはマーク ビューに表示されます。カウンタは、フィルタリング エンドポイントとして使用できます。

詳細については、「[マーク] ビュー」、「方法 : Windows カウンタ データを収集する」、および「VSPerfCmd」を参照してください。

レポート ファイルの圧縮

プロファイリング ツールを使用すると、すばやく開く、小さい圧縮されたレポート ファイルを生成できます。これは、完全なレポートから作成されるこれらのファイルは既に分析されているためです。パフォーマンス エクスプローラでレポートを右クリックして [分析されたものを保存] をクリックするか、または VSPerfReport コマンドの /summaryfile オプションを使用します。

詳細については、「方法 : 分析されたレポート ファイルを保存する」および「VSPerfReport」を参照してください。

ホット パス

プロファイラは、パフォーマンス レポートのコール ツリーと割り当てビューで、最も負荷のかかるコード パスを自動的に展開できるようになりました。

詳細については、「[呼び出しツリー] ビュー」および「[割り当て] ビュー」を参照してください。

レポート ビュー データの HTML へのコピー

プロファイラは、クリップボードのリッチ レポートをサポートします。パフォーマンス レポートから、リッチ データ (ヘッダーと値のあるテーブル) をコピーして貼り付けることができます。

Windows Communications Foundation のサポート

プロファイリング ツールは、Windows Communications Foundation (WCF) をサポートしています。

Visual Studio Team Suite でのロード テストと Web テストの統合

テスト ビューとテスト結果から、Web テストとロード テストのパフォーマンス セッションを作成できます。

Bb385748.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

この機能は、Visual Studio Team System にのみ適用されます。

チーム エクスプローラ

Team System 2008 Development Edition をインストールするときに使用したメディアと同じメディアから、チーム エクスプローラを直接インストールできるようになりました。チーム エクスプローラは Team Foundation のクライアントであり、ここから Visual Studio Team System Team Foundation Server で使用できる機能にアクセスできます。

  • 作業項目

  • チーム プロジェクト

  • チーム ドキュメント

  • レポート

  • チーム ビルド

  • ソース管理

Team System 2008 Development Edition には、チーム エクスプローラをインストールおよび使用するためのクライアント アクセス ライセンス (CAL: Client Access License) が含まれています。また、Team System 2008 Architecture Edition にも、チーム エクスプローラをインストールおよび使用するための CAL が含まれています。必須コンポーネントに関する情報など、チーム エクスプローラをインストールする方法については、Team System 2008 Development Edition のインストール メディアを挿入し、ルート ディレクトリを開きます。次に、TFC フォルダを開き、TFSInstall.chm ファイルをダブルクリックして、[チーム エクスプローラのインストール] ノードの下にあるトピックを参照してください。チーム エクスプローラ の詳細については、「チーム エクスプローラの使用」を参照してください。

参照

参照

Visual Studio デバッガの新機能

その他の技術情報

Visual Studio Team System

Development Edition