チュートリアル : コード化された Web テストの作成

更新 : 2007 年 11 月

このチュートリアルでは、記録された Web テストをコード化された Web テストに変換します。

このチュートリアルでは、既存の記録された Web テストをコード化された Web テストに変換する手順を示します。記録された Web テストの先頭は、Web 要求を表す URL の一覧です。Web テストをコード ベースのスクリプトに変換できます。Web テストがコード化形式に変換されたら、ループ構造および分岐構造を追加できます。変換によってコード化された Web テストは、他のソース コードと同様に編集できます。

ms182552.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

Web テストをコード化された Web テストに変換する前に、検証規則、抽出規則、およびデータ バインディングを Web テストに追加できます。これらはコード化された Web テストにも追加できますが、エディタを使用して先に追加しておくと、時間の節約になるだけでなく、テストを変換したときにサンプル コードが生成されます。

このチュートリアルでは次のタスクを実行します。

  • 記録された Web テストを変換して、コード化された Web テストを作成します。

  • 新しいコードを Web テストに追加します。

  • Web テストを実行して、正常に動作することを検証します。

前提条件

このチュートリアルを実行するには、次のコンポーネントが必要です。

チュートリアルの準備

このチュートリアルの準備をするには

  1. チュートリアル : 簡単な Web アプリケーションの作成」で作成した Web アプリケーションを開きます。

  2. Ctrl キーを押しながら F5 キーを押して、ブラウザで Web アプリケーションを実行します。最初のページが表示されます。ブラウザを閉じます。

    ms182552.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    この操作により、Web テストによってテストされる Web アプリケーションを実行する ASP.Net 開発サーバーが起動します。ASP.Net 開発サーバーのアイコンが通知領域に表示されます。

  3. チュートリアル : Web テストの記録と実行」で作成した Web アプリケーションを開きます。

  4. ソリューション エクスプローラで、[ColorWebTest.webtest] をダブルクリックします。Web テスト エディタが開き、Web 要求の一覧が表示されます。

コード化された Web テストの作成

既存の Web テストをコード化された Web テストに変換するには

  1. [Web テスト エディタ] のツール バーにある [コードの生成] をクリックします。

  2. ダイアログ ボックスに表示される既定の名前をそのまま受け入れ、[OK] をクリックします。

    ms182552.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    既定の名前は、末尾に Coded という語句が追加されたテスト名になります。

    新しいファイルが作成されます。新しいウィンドウが開き、テストするソース コードが表示されます。

  3. [ビルド] メニューの [ソリューションのビルド] をクリックします。

    新しいコードがコンパイルされます。

コードの Web テストへの追加

コードを Web テストに追加するには

  1. Visual Basic でテストする場合は Run() メソッドを探し、C# でテストする場合は GetRequestEnumerator() メソッドを探します。テストの各 Web 要求に対応するコードが見つかります。

  2. メソッドの終わりまでスクロール ダウンし、最後の Web 要求のコードの後ろに、次のコードを追加します。

    if (DateTime.Today.DayOfWeek == DayOfWeek.Friday)
    {
        WebTestRequest customRequest = new WebTestRequest("http://weather.msn.com/");
        yield return customRequest;
    }
    else
    {
        WebTestRequest customRequest = new WebTestRequest("https://msdn.microsoft.com/");
        yield return customRequest;
    }
    
    If DateTime.Today.DayOfWeek = DayOfWeek.Friday Then
        Dim customRequest As WebTestRequest = New WebTestRequest("http://weather.msn.com/")
        MyBase.Send(customRequest)
    Else
        Dim customRequest As WebTestRequest = New WebTestRequest("https://msdn.microsoft.com/")
        MyBase.Send(customRequest)
    End If
    
  3. [ビルド] メニューの [ソリューションのビルド] をクリックします。

Web テストの実行による動作の検証

Web テストを検証するには

  1. [テスト] メニューの [ウィンドウ] をポイントし、[テスト ビュー] をクリックします。

  2. [ColorWebTestCoded] を右クリックし、[選択範囲の実行] を選択します。

    ms182552.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    コード化された Web テストの進行状況は、記録された Web テストと同様に表示できます。

  3. [テスト結果] ウィンドウで、テスト結果を右クリックし、[テスト結果の詳細の表示] を選択します。

  4. Web テスト ビューアの上部ペインで、最後の Web 要求までスクロールします。正しい Web サイトが現在の曜日に基づいて選択されていることを確認します。

参照

処理手順

方法 : コード化された Web テストを作成する

チュートリアル : 簡単な Web アプリケーションの作成

チュートリアル : Web テストの記録と実行

チュートリアル : Web テストにデータ バインディングを追加する

チュートリアル : 検証規則と抽出ルールを Web テストに追加する