[アプリケーション] ページ (プロジェクト デザイナ) (C#)
更新 : 2008 年 7 月
プロジェクト デザイナの [アプリケーション] ページでは、プロジェクトのアプリケーション設定およびプロパティを設定します。
[アプリケーション] ページを表示するには、ソリューション エクスプローラでプロジェクト ノードを選択し、[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。プロジェクト デザイナが表示されたら、[アプリケーション] タブをクリックします。
メモ : |
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お使いのマシンで、Visual Studio ユーザー インターフェイスの一部の要素の名前や場所が、次の手順とは異なる場合があります。これらの要素は、使用している Visual Studio のエディションや独自の設定によって決まります。詳細については、「Visual Studio の設定」を参照してください。 |
全般的なアプリケーション設定
次のオプションでは、アプリケーションの全般設定を構成できます。
[アセンブリ名]
アセンブリ マニフェストを格納する出力ファイルの名前を指定します。このプロパティを変更すると、[出力名] プロパティも変更されます。この変更は、コマンド ラインから /out (出力ファイル名の設定) (C# コンパイラ オプション) を使用して実行することもできます。このプロパティにプログラムでアクセスする方法については、「AssemblyName」を参照してください。[既定の名前空間]
プロジェクトに追加されるファイルの基本の名前空間を指定します。ルート名前空間プロパティを消去することもできます。これにより、プロジェクトの名前空間の構造を手動で指定できるようになります。コード内における名前空間の作成の詳細については、「namespace (C# リファレンス)」を参照してください。
このプロパティにプログラムでアクセスする方法については、「RootNamespace」を参照してください。
[対象のフレームワーク]
アプリケーションが対象とする .NET Framework のバージョンを指定します。このオプションには、次の値を指定できます。.NET Framework 2.0
.NET Framework 3.0
.NET Framework 3.5
既定の設定は、[.NET Framework 3.5] です。
メモ : [必須コンポーネント] ダイアログ ボックスに示されている必須パッケージは、ダイアログ ボックスを初めて開いたときに自動的に設定されます。その後、プロジェクトのターゲット フレームワークを変更した場合は、新しいターゲット フレームワークに合わせて必須パッケージを手動で選択する必要があります。
詳細については、「方法 : 特定の .NET Framework を対象にする」および「.NET Framework のマルチ ターゲットの概要」を参照してください。
[クライアント専用 Framework サブセット]
アプリケーションが .NET Framework Client Profile を対象にするように指定します。これにより、完全な .NET Framework がなくても、対象となるコンピュータに最小限のクライアント アセンブリをインストールする再頒布パッケージを利用できるようになります。詳細については、「.NET Framework Client Profile」を参照してください。[出力の種類]
ビルドするアプリケーションの種類を指定します。次のようなオプションがあります。Windows アプリケーション
コンソール アプリケーション
クラス ライブラリ
Web アプリケーション プロジェクトでは、このプロパティに設定できるのは [クラス ライブラリ] だけです。詳細については、「/target (出力ファイル形式の指定) (C# コンパイラ オプション)」を参照してください。
WPF ブラウザ アプリケーション プロジェクトでは、このオプションは無効になります。
このプロパティにプログラムでアクセスする方法については、「OutputType」を参照してください。
[アセンブリ情報]
このボタンをクリックすると、[アセンブリ情報] ダイアログ ボックスが表示されます。[スタートアップ オブジェクト]
アプリケーションの読み込み時に呼び出されるエントリ ポイントを定義します。通常、このエントリ ポイントは、アプリケーションのメイン フォーム、またはアプリケーションの起動時に実行する Main プロシージャに設定されます。クラス ライブラリにはエントリ ポイントがないため、このプロパティで選択できるのは [(設定なし)] だけです。WPF Web ブラウザ アプリケーション プロジェクトでは、このオプションは既定で [(設定なし)] になります。もう 1 つのオプションは、Projectname.App です。この種類のプロジェクトでは、アプリケーションの開始時に UI リソースを読み込むように、スタートアップ URI を設定する必要があります。これを行うには、プロジェクトの Application.xaml ファイルを開き、StartupUri プロパティをプロジェクト内の .xaml ファイル (Window1.xaml など) に設定します。使用できるルート要素の一覧については、「StartupUri」を参照してください。また、プロジェクト内のクラスに public static void Main() メソッドを定義する必要もあります。このクラスは、[スタートアップ オブジェクト] の一覧に ProjectName.ClassName として表示されるようになります。ここで、クラスをスタートアップ オブジェクトとして選択できます。
詳細については、「/main (Main メソッドの場所の指定) (C# コンパイラ オプション)」を参照してください。このプロパティにプログラムでアクセスする方法については、「StartupObject」を参照してください。
リソース
次のオプションでは、アプリケーションの全般設定を構成できます。
[アイコンとマニフェスト]
既定ではこのオプションが選択され、[アイコン] オプションと [マニフェスト] オプションが有効になります。これにより、独自のアイコンを選択したり、別のマニフェスト生成オプションを選択したりできます。プロジェクトにリソース ファイルを用意する場合以外は、このオプションを選択したままにしてください。[アイコン]
プログラムのアイコンとして使用する .ico ファイルを設定します。[...] ボタンをクリックして既存のグラフィックを選択するか、ファイル名を直接指定します。詳細については、「/win32icon (.ico ファイルのインポート) (C# コンパイラ オプション)」を参照してください。このプロパティにプログラムでアクセスする方法については、「ApplicationIcon」を参照してください。[マニフェスト]
Windows Vista のユーザー アカウント制御 (UAC: User Account Control) 下でアプリケーションを実行する場合に、マニフェスト生成オプションを選択します。このオプションには、次の値を指定できます。[マニフェストを既定の設定で埋め込みます]。Windows Vista での Visual Studio の通常の動作をサポートします。requestedExecutionLevel を AsInvoker に指定して、アプリケーションの実行可能ファイルにセキュリティ情報を埋め込みます。これは、既定の設定です。
[マニフェストなしでアプリケーションを作成します]。この方法は、仮想化と呼ばれます。このオプションは、以前のアプリケーションとの互換性を保つために用意されています。
[Properties\app.manifest]。このオプションは、ClickOnce または登録を必要としない COM によって配置されるアプリケーションに必要です。ClickOnce 配置を使用してアプリケーションを発行する場合は、[マニフェスト] が自動的にこのオプションに設定されます。
[リソース ファイル]
プロジェクトにリソース ファイルを用意する場合は、このオプションを選択します。このオプションを選択すると、[アイコン] オプションと [マニフェスト] オプションが無効になります。パス名を入力するか、[参照] ボタン (...) を使用し、Win32 リソース ファイルをプロジェクトに追加します。
参照
処理手順
方法 : アセンブリ情報を指定する (Visual Basic、C#)
方法 : アセンブリ名を変更する (Visual Basic、C#)
方法 : アプリケーションの種類を変更する (Visual Basic、C#)
方法 : アプリケーション アイコンを指定する (Visual Basic、C#)
その他の技術情報
履歴の変更
日付 |
履歴 |
理由 |
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2008 年 7 月 |
C# に固有の内容を更新。 |
コンテンツ バグ修正 |
2008 年 7 月 |
[クライアント専用 Framework サブセット] オプションに関する情報を追加。 |
SP1 機能変更 |