方法 : Team Foundation Server Proxy のキャッシュ セキュリティを構成する

更新 : 2007 年 11 月

Team Foundation Server の管理者は、Team Foundation Server Proxy のサービス アカウントを追加し、パスワードを指定して、このプロキシのセキュリティを保護する必要があります。

ms400800.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

既定では、このアカウントとパスワードは Team Foundation Server Proxy のインストール時に作成します。Team Foundation Server Proxy のインストール方法、および Team Foundation Server のインストールに必要なユーザー アカウントの詳細については、Microsoft Web サイトで Team Foundation のインストール ガイドの最新版を参照してください。

このサービス アカウントまたはパスワードを変更する必要がある場合は、インターネット インフォメーション サービス (IIS: Internet Information Services) マネージャまたは Team Foundation Server Proxy のインストール ウィザードを使用して変更できます。

必要なアクセス許可

この手順を実行するには、Team Foundation Server Proxy を実行しているコンピュータの Administrators セキュリティ グループのメンバである必要があります。

IIS マネージャを使用して Team Foundation Server Proxy のサービス アカウントを追加するには

  1. サービス アカウントが Team Foundation Valid Users グループのメンバであることを確認します。

    詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。

  2. Team Foundation Server を実行しているサーバーで、[スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントします。次に、[コンピュータの管理] をクリックします。

  3. ツリー ペインで、[コンピュータの管理 (ローカル)]、[システム ツール]、[ローカル ユーザーとグループ] の順に展開し、[グループ] をクリックします。

  4. 結果ペインで、[IIS_WPG] または [IIS_IUSRS] をダブルクリックします。

  5. [全般] タブの [追加] をクリックします。

  6. [選択するオブジェクト名を入力してください] ボックスに Team Foundation Server Proxy のサービス アカウント名 (Domain\TFSSERVICE など) を入力し、[OK] を 2 回クリックします。

  7. サービス アカウントをアプリケーション プールに割り当てるには、次の手順を実行します。

    Windows Server 2003 の場合

    1. ツリー ペインで、[サービスとアプリケーション] ノードを展開します。

    2. [インターネット インフォメーション サービス] をクリックし、[<server name> (ローカル コンピュータ)] ノードを展開します。

    3. [アプリケーション プール] をダブルクリックし、[Microsoft Team Foundation Server Proxy アプリケーション プール] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

    4. [識別] タブをクリックします。

    5. サービス アカウントの名前およびパスワードを使用して、[ユーザー名] ボックスと [パスワード] ボックスの値を更新し、[OK] をクリックします。

    Windows Server 2008 の場合

    1. ツリー ペインで、[インターネット インフォメーション サービス] ノードを展開し、[<ServerName> (ローカル コンピュータ)] ノードを展開します。

    2. [アプリケーション プール] をダブルクリックし、[Microsoft Team Foundation Server Proxy アプリケーション プール] を右クリックし、[アプリケーション プールの既定値の設定] をクリックします。

    3. [ID] プロパティをクリックし、プロパティ ボタン ([...]) をクリックします。

      [アプリケーション プール ID] ダイアログ ボックスが表示されます。

    4. [カスタム アカウント] をクリックし、[設定] をクリックします。

      [資格情報の設定] ダイアログ ボックスが表示されます。

    5. サービス アカウントの名前およびパスワードを使用して、[ユーザー名] ボックスと [パスワード] ボックスの値を更新し、[OK] を 2 回クリックします。

  8. Microsoft Team Foundation Server Proxy アプリケーション プールを停止して、再起動します。

    詳細については、「方法 : サービス、アプリケーション プール、または Web サイトを停止および開始する」を参照してください。

  9. コンピュータ マネージャを閉じます。

  10. キャッシュ ルート フォルダに移動し、Team Foundation Server Proxy のサービス アカウントのみに [読み取り] および [書き込み] のアクセス許可が付与されていることを確認します。

  11. %WINDIR%\Temp フォルダに移動し、サービス アカウントに [読み取りと実行]、[フォルダの内容の一覧表示]、および [読み取り] のアクセス許可が付与されていることを確認します。

    ルート キャッシュ フォルダの詳細については、「方法 : Team Foundation Server Proxy のキャッシュ設定を変更する」を参照してください。

Team Foundation Server Proxy のインストール ウィザードを使用してサービス アカウントを追加するには

  1. Team Foundation Server Proxy を実行しているサーバーで、Windows エクスプローラを開き、Team Foundation Server Proxy のインストール ディレクトリに移動します。

    ms400800.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    既定では、このディレクトリは、...\Program Files\Microsoft Visual Studio 2008 Team Foundation Server\Web Services\VersionControlProxy です。

  2. Proxy.config ファイルをバックアップします。

    たとえば、このファイルを一時フォルダにコピーし、ファイル名を Proxy.config.backup に変更します。

  3. [スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をポイントします。次に、[プログラムの追加と削除] をクリックします。

  4. [プログラムの追加と削除] ダイアログ ボックスで、[Microsoft Visual Studio 2008 Team Foundation Server (プロキシ) - 日本語] をクリックします。

  5. [変更と削除] をクリックし、[アンインストール] をクリックし、[次へ] をクリックして、Team Foundation Server Proxy をアンインストールします。

  6. 確認のダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。

  7. Team Foundation Server Proxy を再インストールし、それに対して新しいサービス アカウントを指定します。

  8. Proxy.config ファイルを Team Foundation Server Proxy のインストール ディレクトリに復元します。

サービス アカウントのパスワードの変更

Team Foundation Server Proxy のサービス アカウントが既にある場合は、そのインストール ウィザードまたは IIS マネージャ を使用して、そのパスワードを変更できます。IIS マネージャ を使用してパスワードを変更するには、このトピックの最初の手順の手順 7. および手順 8. を実行します。

Team Foundation Server Proxy のインストール ウィザードを使用してパスワードを変更するには

  1. Team Foundation Server Proxy を実行しているサーバーで、[スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をポイントします。次に、[プログラムの追加と削除] をクリックします。

  2. [プログラムの追加と削除] ダイアログ ボックスで、[Microsoft Visual Studio 2008 Team Foundation Server (プロキシ) - 日本語] をクリックします。

  3. [変更と削除] をクリックし、[修復/再インストール] をクリックして、[次へ] をクリックします。

  4. パスワードを設定し、インストールを完了します。

参照

処理手順

方法 : Team Foundation Server Proxy のバージョン管理のキャッシュを有効にする

方法 : パフォーマンス モニタを使用してキャッシュのパフォーマンスをチェックする

概念

Team Foundation Server Proxy に対するリモート接続の管理

その他の技術情報

方法 : サービス、アプリケーション プール、または Web サイトを停止および開始する

方法 : アプリケーション プールの IIS 構成を確認または修正する