方法 : リモート デバッグをセットアップする
このトピックの内容は、次の製品に該当します。
エディション |
Visual Basic |
C# |
F# |
C++ |
Web Developer |
---|---|---|---|---|---|
Express |
|||||
Pro、Premium、Ultimate |
リモート デバッグを有効にするには、次のいずれかの手順を実行します。
リモート デバッグ コンポーネントをリモート コンピューターにインストールし、デバッグを開始するときにリモート デバッグ モニター (msvsmon.exe) を起動する。
または
リモート デバッグ モニターを共有からリモートで実行する。
リモート デバッグ モニターをファイル共有から実行するのが、リモート デバッグを有効にする最も簡単な方法です。
Visual Studio を 64 ビット プラットフォームにインストールすると、3 つのアーキテクチャ用のリモート デバッグ モニターのバージョンがすべて次のフォルダーにコピーされます。
インストール パス\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE\Remote Debugger
他のリモート デバッグ コンポーネントをインストールするには、このトピックの手順に従ってください。
Visual Studio を実行するコンピューターでリモート デバッガー ディレクトリを共有する場合、リモート コンピューターで msvsmon.exe を実行できます。次のデバッガー シナリオでは、リモート デバッグ コンポーネントをリモート コンピューターにインストールする必要があります。
WCF クライアントから呼び出されるホストされているサービスへのステップ実行
ASP.NET Web アプリケーションの自動デバッグ
どちらの場合も、コンポーネントをリモート コンピューターにインストールすることなく手動によるアタッチが可能です。
共有から実行する代わりに、必要なリモート デバッグ コンポーネントをリモート コンピューターにインストールすることもできます。 このインストールでは、すべてのリモート デバッグ機能にアクセスできます。 リモート デバッガーを x86 プラットフォームにインストールすると、x86 リモート デバッグ コンポーネントだけがインストールされます。 64 ビット コンポーネントをインストールするためのオプションはありません。 リモート デバッガーを 64 ビット プラットフォームにインストールすると、x86 と 64 ビットの両方のコンポーネントがインストールされます。
リモート デバッグ コンポーネントをインストールするには
リモート デバッガーは、Visual Studio のインストール DVD に含まれています。
エクスプローラーで、DVD を開き、vs/Remote Debugger に移動します。
vs/Remote Debugger フォルダー内の、プラットフォームに対応するバージョンの Microsoft Visual Studio 2010 リモート デバッガー セットアップを実行します (rdbgsetup_x86、rdbgsetup_x64、または rdbgsetup_ia64)。
リモート デバッガー セットアップ ウィザードの手順に従ってセットアップを実行します。
手動でファイルをコピーしてリモート デバッグ コンポーネントをインストールすることもできます。 必要なコンポーネントおよびコンポーネントのインストール場所の一覧については、「リモート デバッグ コンポーネント」を参照してください。 Visual Studio には、リモート デバッグ モニターの 32 ビット プラットフォーム用と 64 ビット プラットフォーム用の 2 つのバージョンが用意されています。 リモート デバッガー セットアップを使用すると、適切なバージョンのリモート デバッグ モニターが自動的にインストールされます。 手動でファイルをコピーする場合は、正しいバージョンをコピーしたことを確認する必要があります。
リモート デバッグ コンポーネントをインストールしたら、リモート コンピューターのプログラムをデバッグするために必要なアクセス許可があることを確認します。 必要なアクセス許可の一覧については、「リモート デバッグのアクセス許可」を参照してください。
Windows ファイアウォールの構成
リモート デバッグを有効にするためには、Windows ファイアウォールを構成する必要があります。 リモート デバッグを最初に開始したときに、Visual Studio が Visual Studio ホスト コンピューターで必要な構成を実行します。 リモート デバッグ モニターをリモート コンピューターで最初に実行するときには、リモート デバッグ モニターがリモート コンピューターで Windows ファイアウォールを構成します。
Windows XP では、この構成が完全に透過的かつ自動的に行われますが、Windows Vista では、新しいセキュリティ モデルが採用されているので、ソフトウェアがファイアウォールを構成できるようにするために、ユーザーがアクセス許可を付与する必要があります。 このアクセス許可は [ユーザー アカウント制御] ダイアログ ボックスで付与します。 新しいセキュリティ モデルとユーザー アクセス制御の詳細については、「Windows のセキュリティ モデル」を参照してください。
リモート デバッグ モニターがリモート コンピューターで Windows ファイアウォールを構成するときには、リモート コンピューターで [ユーザー アクセス制御] ダイアログ ボックスが表示されます。 リモート コンピューターの画面を参照できないために、[ユーザー アクセス制御] ダイアログ ボックスが表示されているかどうかを確認できない場合があります。 その場合、リモート デバッグが応答を停止していると誤解する可能性があります。 実際は、リモート デバッグ モニターがリモート コンピューターに対する UAC アクセス許可が付与されることを待っているに過ぎません。
Windows ファイアウォールを手動で構成する必要が生じる可能性はまずありません。 Windows ファイアウォールを手動で構成する場合は、「方法: リモート デバッグを行うために Windows 7 ファイアウォールを手動で構成する」、「方法 : リモート デバッグを行うために Windows Vista ファイアウォールを手動で構成する」、または「方法 : リモート デバッグを行うために Windows XP ファイアウォールを手動で構成する」を参照してください。
-
Web サーバーのデバッグ
Windows Vista または Windows XP SP2 で Web サーバーのデバッグを有効にするには
Windows Vista または Windows XP SP2 で Web サーバーのデバッグを有効にするには、追加の手順を実行する必要があります。
Windows 7 の場合は、「方法: Windows 7 で Web サーバーのデバッグを有効にする」を参照してください。
Windows Vista については、「方法 : Windows Vista で Web サーバーのデバッグを有効にする」を参照してください。
Windows XP SP2 については、「方法: Windows XP で Web サーバーのデバッグを有効にする」を参照してください。
リモート デバッグの開始
リモート デバッグを開始するには
リモート コンピューターでリモート デバッグを行うために必要なアクセス許可があることを確認します。 詳細については、「リモート デバッグのアクセス許可」を参照してください。
SQL 以外のリモート デバッグを行う場合は、リモート デバッグ モニターをリモート コンピューター上で実行していることを確認します。 詳細については、「方法 : リモート デバッグ モニターを実行する」を参照してください。 SQL をデバッグするときには、デバッグ時にリモート デバッグ モニターが自動的に起動します。
デバッガー ホストで Visual Studio を起動します。
Visual Studio を使用して、リモート コンピューターでデバッグするプログラムにアタッチするか、リモート コンピューターでデバッグするプログラムを起動します。 詳細については、「方法 : 実行中のプロセスにアタッチする」を参照してください。