チームへのプロセス ガイダンスの提供
プロセス ガイダンスは、ソフトウェア プロジェクトで作業するチーム メンバーが従うプロセスを文書化したコンテンツです。 プロジェクトの作業項目、レポート、およびクエリは、すべてチーム プロジェクトのライフ サイクル中に変更される可能性があり、チーム プロジェクト間で異なる場合もあります。 プロセス ガイダンスには、作業項目フィールドを完成させる方法、正常なレポートと問題のあるレポートの例、クエリの説明など、チーム プロジェクトについての詳細情報が記載されています。 また、プロセス ガイダンスには、担当するロールや実行するアクティビティなど、チーム プロジェクトで行うプロセスの詳細も記載されています。
チーム プロジェクトに提供するプロセス ガイダンスは、MSF (Microsoft Solutions Framework) のプロセス テンプレート (MSDN ライブラリ内でホストされています) を使用して作成します。 このプロセス テンプレートには、MSF for Agile Software Development v5.0 用のプロセス ガイダンス テンプレートや MSF for Capability Maturity Model Integration (CMMI: 能力成熟度モデル統合) Process Improvement v5.0 用のプロセス ガイダンス テンプレートなどがあります。 どちらのテンプレートも、Visual Studio アプリケーション ライフサイクル管理 (ALM) に用意されています。
チーム メンバーは、Team Foundation のすべてのクライアント (チーム エクスプローラー、Team System Web Access、Office Excel、および Office Project) からプロセス ガイダンスにアクセスできます。
プロジェクト マネージャーの場合、チーム内の特定のプロセスをサポートするようにプロセス ガイダンスをカスタマイズすることをお勧めします。 また、チームで使用する作業項目の種類をカスタマイズする場合や、作業項目の種類を新しく追加する場合は、こうした変更内容や追加内容についてのプロセス ガイダンスを作成することをお勧めします。
このトピックの内容
プロセス ガイダンスの検索
プロセス ガイダンスの使用
MSF for Agile Software Development v5.0 用のプロセス ガイダンス
MSF for CMMI Process Improvement v5.0 用のプロセス ガイダンス
MSF プロセス テンプレート成果物用のプロセス ガイダンス
プロセス ガイダンスの検索
プロセス ガイダンスは、チーム エクスプローラー、プロジェクト ポータル、Microsoft Excel、および Microsoft Project からアクセスできます。 プロセス ガイダンスへのアクセス方法の詳細については、「チーム プロジェクト ポータルおよびプロセス ガイダンスへのアクセス」を参照してください。
プロセス ガイダンスの使用
プロセス ガイダンスは、チーム メンバー全員の工数を調整するために使用します。 プロセス ガイダンスを使用して、チームのロールや責任に関する質問と、レポートや作業項目などのチーム プロジェクトで使用される特定の項目に関する質問に回答します。
異なるプロセスを使用する複数のチーム プロジェクトで作業する場合は、プロセス ガイダンスを使用すると、別のチーム プロジェクトの作業に切り替える際に理解しておく必要がある詳細情報を知ることができます。
1 つのチーム プロジェクトだけで作業する場合でも、プロセス ガイダンスを使用すると便利です。 レポート、作業項目、クエリなどの項目は時間の経過につれて変更される場合があるため、これらの項目の最新の使用方法をプロセス ガイダンスに記載しておく必要があります。
MSF for Agile Software Development v5.0 用のプロセス ガイダンス
MSF for Agile Software Development v5.0 のプロセス テンプレートを使用するチームをサポートするプロセス ガイダンスのコンテンツを、次の表に示します。
スクラムまたはアジャイルの実施 |
関連トピック |
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スクラム: スクラム開発手法による製品開発管理に必要な実施方法について説明します。 |
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エンジニアリング手法: スクラム開発を実施するチームが顧客に価値を提供するまでの時間を短縮するための具体的な実施方法について説明します。 この実施方法はアジャイル方式に基づいているため、アジャイル方式の基本原則と概念をサポートしています。 |
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ロール: スクラム開発を実施するチーム内でメンバーが担当する責任やアクティビティについて説明します。 |
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会議: チームでスクラム開発を実施する場合に行う会議の目的と開催頻度について説明します。 |
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成果物: 使用できる成果物と、これらの成果物を使用してスクラム開発を実施するチームをサポートする方法について説明します。 成果物の各グループ (チーム クエリやダッシュボードなど) により、特定の機能が提供されます。これらの成果物を使用して、時間の経過と共にプロセスをさらに改善していくことができます。 |
MSF for CMMI Process Improvement v5.0 用のプロセス ガイダンス
MSF for CMMI Process Improvement v5.0 のプロセス テンプレートを使用するチームをサポートするプロセス ガイダンスのコンテンツを、次の表に示します。
CMMI の実施とプロセス |
関連トピック |
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背景知識: CMMI の主要な概念、ソフトウェア開発への適用、CMMI を活用するリーン アプローチについて説明します。 |
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プロジェクト管理: ソフトウェア製品の開発と保守に対する管理、計画、および調整を行うために、プロジェクトの追跡や CMMI プロセス テンプレートの使用に関する詳細な実施方法を提供します。 |
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エンジニアリング: ソフトウェア製品の設計および作成に必要な情報を見つけるための付加価値アクティビティについて説明します。 CMMI のプロセス領域でエンジニアリングに分類されるのは、要件開発、要件管理、技術解、成果物統合、検証、および妥当性確認です。 これらはすべてモデル レベル 2 または 3 のプロセス領域です。 |
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成果物: 使用できる成果物と、これらの成果物を使用して CMMI 開発を実施するチームをサポートする方法について説明します。 成果物の各グループ (チーム クエリやダッシュボードなど) により、特定の機能が提供されます。これらの成果物を使用して、時間の経過と共にプロセスをさらに改善していくことができます。 |
MSF プロセス テンプレート成果物用のプロセス ガイダンス
チーム プロジェクト用に定義された成果物用のプロセス ガイダンスも用意されています。このプロセス ガイダンスは、MSF プロセス テンプレートを基にして作成されています。 各チーム プロジェクトにおいて、作業項目、チーム クエリ、レポート、ダッシュボード、ブックの各成果物が作成されます。 プロセス ガイダンスには、これらのすべての成果物に関する説明が記載されています。この説明を参照してチーム内の工数を調整し、プロセスを実行します。
各 MSF プロセス テンプレートによって定義された各成果物グループに対するプロセス ガイダンスを、次の表で説明します。
成果物 |
関連トピック |
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作業項目とワークフロー: 作業項目の各種類の定義方法と、作成するリンクの関係の種類について説明します。 また、有効な状態遷移と、特定の種類の作業項目を使用する場合の理由についても説明します。 |
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作業項目フィールド: 各種類の作業項目で使用される各フィールドの参照情報を提供します。 |
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チーム クエリ: 各チーム クエリが検索する作業項目と、ブックをサポートするクエリを示します。 |
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ダッシュボード: ダッシュボード上に表示される Team System Web Access Web パーツとその他の Excel レポート (バーンダウン チャート、進行状況レポート、トレンド レポートなど) について説明します。また、ダッシュボード上のデータを有効活用するために必要なチームのアクティビティと、ダッシュボードを変更してチームの作業の進行状況を監視および追跡する方法についても説明します。 |
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Excel レポート: 各ブックに表示されるデータ、レポートの変更に使用できるフィルター、およびブックのデータを有効活用するために必要なチームのアクティビティについて説明します。 |
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ブック: 各ブックの例と、ブックを使用してプロジェクトを管理する方法を示します。 |
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レポート: Reporting Services に表示されるデータ、レポートの変更に使用できるフィルター、およびレポートのデータを有効活用するために必要なチームのアクティビティについて説明します。 多くのトピックで、正常なレポートと問題のあるレポートの例を紹介しています。 |
参照
処理手順
チーム プロジェクト ポータルおよびプロセス ガイダンスへのアクセス