ロード テストのためのテスト コントローラーおよびテスト エージェントの構成

このトピックの内容は、次の製品に該当します。

Visual Studio Ultimate

Visual Studio Premium

Visual Studio Professional 

Visual Studio Express

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Visual Studio Ultimate では、1 台のコンピューターまたはコンピューター グループを使用して、テスト用にシミュレートされた負荷を生成し、複数のコンピューターで同時にリモートでテストを実行できます。 このコンピューター グループは、単一のテスト コントローラーと 1 つ以上のテスト エージェントから構成されています。テスト コントローラーとテスト エージェントを使用すると、単一のコンピューターで生成する場合、またはリモートでテストする場合よりも、高い負荷を生成できます。

ロード シミュレーション アーキテクチャ

ロード シミュレーションのアーキテクチャは、Visual Studio クライアント、テスト コントローラー、およびテスト エージェントから構成されます。

  • クライアントは、テストの開発、テストの実行、およびテスト結果の表示のために使用されます。

  • テスト コントローラーは、テスト エージェントの管理およびテスト結果の収集のために使用されます。

  • テスト エージェントは、テストの実行およびデータの収集のために使用されます。収集されるデータは、システム情報、テスト設定に定義されている ASP.NET プロファイル データなどです。

このアーキテクチャには次のような利点があります。

  • 追加テスト エージェントをテスト コントローラーに追加することで、負荷生成の規模を拡大できます。

  • クライアント、テスト コントローラー、およびテスト エージェント ソフトウェアを、同じコンピューターにも異なるコンピューターにもインストールできる柔軟性があります。 次に例を示します。

    ローカル構成

    • Machine1: Visual Studio、コントローラー エージェント

    コントローラーおよびエージェントを使用したローカル コンピューター

    一般的なリモート構成

    • Machine1 および Machine2: Visual Studio (複数のテスト担当者が同じコントローラーを使用可能)

    • Machine3: コントローラー (エージェントもインストールされている場合あり)

    • Machine4-n: Machine2 のコントローラーに関連付けられているエージェント

    コントローラーおよびエージェントを使用したリモート コンピューター

通常、1 つのテスト コントローラーは複数のテスト エージェントを管理しますが、1 つのエージェントは 1 つのコントローラーだけに関連付けることができます。 各テスト エージェントは、開発者チームで共有できます。 このアーキテクチャにより、テスト エージェントの数を簡単に増やすことができるため、より高い負荷の生成が可能になります。

テスト エージェントとテスト コントローラーの対話

テスト コントローラーは、テスト エージェントのセットを管理してテストを実行します。 テスト コントローラーは、テストの開始、テストの停止、テスト エージェント ステータスの追跡、およびテスト結果の収集を行うためにテスト エージェントと通信します。

テスト コントローラー

テスト コントローラーは、テストを実行するための一般的なアーキテクチャを提供し、ロード テストを実行するための特別な機能を備えています。 テスト コントローラーは、ロード テストをすべてのテスト エージェントに送信し、テスト エージェントがテストの初期化を完了するまで待機します。 すべてのテスト エージェントの準備が整うと、テスト コントローラーはテストを開始するためのメッセージをテスト エージェントに送信します。

テスト エージェント

テスト エージェントは、新しいテストを開始するためのテスト コントローラーからの要求を待機するサービスとして実行されます。 要求を受信すると、テスト エージェント サービスはテストを実行するプロセスを開始します。 どのテスト エージェントも同じロード テストを実行します。

テスト エージェントには管理者によってウェイトが割り当てられ、テスト エージェントのウェイトに従って負荷が分散されます。 たとえば、テスト エージェント 1 のウェイトが 30、テスト エージェント 2 のウェイトが 70、負荷が 1,000 ユーザーに設定されている場合、テスト エージェント 1 は 300 の仮想ユーザーをシミュレートし、テスト エージェント 2 は 700 の仮想ユーザーをシミュレートします。 詳細については テスト コントローラーおよびテスト エージェントの管理.

テスト エージェントは、テストのセットおよびシミュレーション パラメーターのセットを入力として受け取ります。 Visual Studio Ultimate では、テストはテストが実行されるコンピューターに依存しないという考え方が中心になっています。

テスト コントローラーとテスト エージェントのコネクション ポイント

次の図は、テスト コントローラー、テスト エージェント、およびクライアント間のコネクション ポイントを示しています。 ここでは、着信および発信接続に使用されるポートに加え、これらのポートで使用されるセキュリティ要件の詳細についても説明します。

テスト コントローラーとテスト エージェントのポートとセキュリティ

詳細については、「ファイアウォールを超えたテスト コントローラーおよびテスト エージェントの構成」を参照してください。

テスト コントローラーとテスト エージェントのインストールに関する情報

テスト コントローラーおよびテスト エージェントのハードウェア要件とソフトウェア要件、インストール手順、およびパフォーマンスを最適化するための環境の構成方法の詳細については、「Visual Studio Agents、テスト コントローラー、およびビルド コントローラーのインストールと構成」および「テスト コントローラーおよびテスト エージェントの要件」を参照してください。

テスト コントローラーとテスト エージェントを使用した単体テスト

テスト コントローラーと 1 つ以上のエージェントをインストールしたら、ロード テストの実行時に使用するテストの設定で、テスト コントローラーによるリモート実行の利用を指定できます。 また、テストの設定では、エージェントに関連付けられたロールで使用するデータ診断アダプターを指定できます。 詳細については、「方法: 配布されたロード テストのテスト設定を作成する」および「コンピューターの設定およびテストの設定を使用した診断情報の収集」を参照してください。

仮想ユーザーの制限とライセンス

Visual Studio Ultimate では、ロード テストをローカルで実行する場合、最大 250 の仮想ユーザーを使用できます。 ロード テストで必要な仮想ユーザーがこの数を超える場合、またはリモート コンピューターを使用する必要がある場合は、Visual Studio Load Test Virtual User Pack 2010 を購入する必要があります。 Visual Studio Ultimate を購入した場合は、Visual Studio Load Test Virtual User Pack 2010 を購入できます。 詳細については、「テスト コントローラーによるロード テスト用の仮想ユーザー ライセンスの管理」および「ロード テストのためのテスト コントローラーおよびテスト エージェントの構成」を参照してください。

注意

Visual Studio 2010 Load Test Feature Pack は、MSDN サブスクライバーを持つアクティブな Microsoft Visual Studio Ultimate 2010 に、無制限の仮想ユーザーを生成する一意の Visual Studio Load Test Virtual User Pack 2010 ライセンス キーを提供します。

MSDN サブスクライバーだけが利用できるこの Feature Pack をダウンロードするには、「MSDN サブスクライバー ダウンロード」を参照してください。 Feature Pack の詳細については、「Microsoft Visual Studio 2010 Load Test Feature Pack」を参照してください。

注意

Visual Studio Load Test Virtual User Pack 2010 ライセンスは、マルチプロセッサ アーキテクチャを使用しています。コンピューターにラインセンスをインストールすると、そのコンピューターで複数のプロセッサーを使用できるようになります。

ローカルまたはリモートでのテスト実行で使用できる仮想ユーザー数は次のとおりです。

  • Visual Studio Load Test Virtual User Pack 2010 をインストールせずに、ローカルでロード テストを実行する場合: Visual Studio Load Test Virtual User Pack 2010 をインストールせずにローカル コンピューターで Visual Studio Ultimate を使用している場合、使用できるユーザー数は 250 までです。 また、ローカル コンピューターは、クライアント CPU の 1 つのコアだけに制限されます。

    250 人以下の仮想ユーザーを使用したローカル コンピューター

    250 を超える仮想ユーザーを使用してロード テストが開始された場合、またはユーザー数が 250 未満のロード テスト中に仮想ユーザー カウントが増加した場合、ライセンス違反を示すエラーが発生して、テストが停止します。

  • Visual Studio Load Test Virtual User Pack 2010 がインストールされた状態で、ローカルでロード テストを実行する場合: Visual Studio Load Test Virtual User Pack 2010 がインストールされたローカル コンピューターで Visual Studio Ultimate を使用している場合は、購入したライセンス数の上限まで仮想ユーザーを使用するロード テストを実行できます。

    仮想ユーザー ライセンスを使用したローカル コンピューター

    注意

    ライセンス数の限度を超える仮想ユーザーを使用した場合、テストは停止されませんが、ロード テスト結果およびコンピューターのアプリケーション イベント ログにエラーが記録されます。

    テスト コントローラー シナリオ以外で Visual Studio Load Test Virtual User Pack 2010 を追加すると、使用するすべてのコンピューター プロセッサのロックが解除されるという利点があります。 Visual Studio Load Test Virtual User Pack 2010 がない場合、ローカル コンピューターが使用できるのは最初のプロセッサだけです。 Visual Studio Load Test Virtual User Pack 2010 を追加すると、ロード テストでは実行時にコンピューターのすべてのプロセッサを使用できます。

  • Visual Studio Load Test Virtual User Pack 2010 がインストールされた状態で、コントローラーとエージェントを使用してロード テストをリモートで実行する場合: Visual Studio Ultimate を使用し、必須の Visual Studio Load Test Virtual User Pack 2010 と共に、テスト コントローラーと 1 つ以上のテスト エージェントがインストールされている場合は、購入したライセンス数の上限まで仮想ユーザーを使用してリモートでロード テストを実行できます。

    1 つのリモート コンピューターを使用するロード テスト

    コントローラーおよびエージェントを使用したリモート コンピューター

    複数のリモート コンピューターを使用するロード テスト

    コントローラーおよびエージェントを使用したリモート コンピューター

    注意

    ライセンス数の限度を超える仮想ユーザーを指定した場合、テストは停止されませんが、ロード テスト結果およびコンピューターのアプリケーション イベント ログにエラーが記録されます。

Visual Studio Load Test Virtual User Pack 2010 ライセンス キーの追加

Microsoft Visual Studio Test Controller 2010 構成ツールを使用して、Visual Studio Load Test Virtual User Pack 2010 ライセンス キーをインストールできます。 詳細については、「方法: ロード テストの仮想ユーザー ライセンス キーを追加する」を参照してください。

TestControllerConfig.exe または VSTestConfig.exe を使用すると、Visual Studio Load Test Virtual User Pack 2010 ライセンス キーをコマンド ラインから追加することもできます。 詳細については、「方法: コマンド ラインを使用してロード テストの仮想ユーザー ライセンス キーを追加する」を参照してください。

Visual Studio Load Test Virtual User Pack 2010 ライセンス キーは、コンピューターごとに適用します。 そのため、250 を超えるユーザーを使用する Visual Studio Ultimate とテスト コントローラーが同じコンピューターにインストールされていて、両方のツールで仮想ユーザーの使用を有効にするには、そのコンピューターにライセンス キーを 1 回だけ入力します。

新しく追加されたライセンス キーを認識させるには、使用したツールに応じてテスト コントローラー サービスまたは Visual Studio Ultimate を再起動する必要があります。

詳細については ロード パターンを編集して仮想ユーザー アクティビティをモデル化.

参照

処理手順

方法: テスト設定で指定されたテスト コントローラーおよびテスト エージェントを使用してロード テストを実行する

方法: テスト コントローラーおよびテスト エージェントを使用してテストを実行する

概念

アプリケーションのパフォーマンスおよびストレスのテスト

方法 : ロード テストの結果にアクセスして分析する

その他の技術情報

ロード テストと Web パフォーマンス テストの実行

方法: ロード テストの仮想ユーザー ライセンス キーを追加する

チュートリアル: ロード テストでのテスト コントローラーとテスト エージェントの使用

方法: 配布されたロード テストのテスト設定を作成する

テスト コントローラーおよびテスト エージェントの要件