ITAddress::Forward メソッド (tapi3if.h)

Forward メソッドは、 ITForwardInformation に含まれる転送手順に従って、アドレス宛ての呼び出しを転送します。 pForwardInfoNULL に設定されている場合、転送は取り消されます。

構文

HRESULT Forward(
  [in] ITForwardInformation *pForwardInfo,
  [in] ITBasicCallControl   *pCall
);

パラメーター

[in] pForwardInfo

ITForwardInformation インターフェイスへのポインター。転送を取り消すには NULL に設定します。

[in] pCall

テレフォニー環境で必要な場合は、コンサルテーション呼び出し用の ITBasicCallControl インターフェイスへのポインター。 必要でない場合は NULL を 指定できます。

戻り値

このメソッドは、これらの値のいずれかを返すことができます。

リターン コード 説明
S_OK
メソッドが成功しました。
E_INVALIDARG
アドレスが転送をサポートしていないか、 pCall が有効な呼び出しを指していません。
E_OUTOFMEMORY
操作を実行するためのメモリが不足しています。
E_POINTER
pForwardInfo パラメーターまたは pCall パラメーターが有効なポインターではありません。
TAPI_E_TIMEOUT
TAPI 3 DLL によってタイムアウトしたため、操作が失敗しました。タイムアウト間隔は 2 分です。
LINEERR_
この TAPI 2.1 関数から返されるエラー コードについては、「 LineForward 」を参照してください。

解説

pForwardInfo の情報は、以前の転送手順をオーバーライドします。

ITAddress::p ut_DoNotDisturbfDoNotDisturb をVARIANT_FALSEに設定して呼び出されると、すべての転送が取り消されます。

アプリケーションは、ITAddressCapabilities::get_AddressCapability (AC_ADDRESSCAPFLAGSplCapability) を呼び出し、LINEADDRCAPFLAGS_定数のメンバーであるフラグ LINEADDRCAPFLAGS_FWDCONSULTが plCapability で設定されているかどうかを確認することで、NULL 以外のコンサルテーション呼び出しが必要かどうかを判断できます。 設定されている場合は、Forward メソッドの pCall パラメーターに NULL 以外の値が必要です。

Forward メソッドの一部は、TAPI 2.1 LineForward 関数の COM ラッパーです。

要件

   
対象プラットフォーム Windows
ヘッダー tapi3if.h (Tapi3.h を含む)
Library Uuid.lib
[DLL] Tapi3.dll

関連項目

Address オブジェクト

転送の概要

ITAddress

ITAddress::CreateForwardInfoObject

ITAddress::get_CurrentForwardInfo

ITForwardInformation

LineForward