ビジネス ルール (マスター データ サービス)
マスター データ サービス のビジネス ルールは、マスター データの品質と精度を保証するために使用するルールです。 ビジネス ルールを使用して自動的にデータを更新したり、電子メールを送信したり、ビジネス プロセスまたはワークフローを開始したりできます。
ビジネス ルールの作成およびパブリッシュ
ビジネス ルールは、マスター データ マネージャー で作成する If/Then ステートメントです。 属性値が特定の条件を満たす場合、アクションが実行されます。 実行可能なアクションは、既定値の設定または値の変更です。 これらのアクションを、電子メール通知の送信と組み合わせることができます。
ビジネス ルールは、特定の属性値に基づいて作成する (たとえば、Color=Blue の場合にアクションを実行する) か、属性値の変更に基づいて作成する (たとえば、Color 属性の値が変更されたときにアクションを実行する) ことができます。 不特定の変更の追跡の詳細については、「変更の追跡 (マスター データ サービス)」を参照してください。
ビジネス ルールを使用するには、ルールを作成してパブリッシュし、パブリッシュしたルールをデータに適用する必要があります。 バージョンを検証することによって、バージョンのデータのサブセットまたはすべてのデータにルールを適用できます。 バージョンは、すべての属性がビジネス ルール検証に合格するまでコミットできません。
ビジネス ルール検証に合格していない属性値を追加しようとした場合でも、値は保存されます。 マスター データ マネージャー に表示される検証の問題は、確認して修正できます。
モデル配置パッケージを作成するときにビジネス ルールを含める場合は、パッケージ内のバージョンからデータを含める必要があります。
OR 演算子を使用するビジネス ルールを作成する場合は、個別に評価できる条件ステートメントごとに個別のルールを作成してください。 そうすることによって、必要に応じてルールを除外できるので、柔軟性が向上し、トラブルシューティングも容易になります。
ビジネス ルールの適用方法
実行されるルールに優先順位を設定できます。 ただし、優先順位が適用される前に、ビジネス ルールはそのルールによって実行されるアクションの種類に基づいて適用されます。 順序は次のとおりです。
既定値
値の変更
検証
外部アクション
これらのグループの中で、アクションが優先順位に基づいて (値が小さいものから順に) 適用されます。 そのため、たとえば別々の 4 つのルールに既定値アクションが含まれる場合があります。 最初に実行される既定値アクションは、Web UI で指定された優先順位によって決まります。
ルールの適用については、次の点についても注意してください。
ビジネス ルールが除外された場合、または [アクティブ] の状態でパブリッシュされていない場合、そのルールは使用可能ですが、ビジネス ルールが適用されるときには対象となりません。
ビジネス ルールは、すべてのリーフ メンバーまたはすべての統合メンバーのいずれかの属性値に適用されます。
ビジネス ルールは、[未処理] または [ロック済み] である、任意のバージョンのモデルに適用できます。
ビジネス ルールに適用するときにデータに加えられた変更は、トランザクションとしては記録されません。
ビジネス ルールには、"がワークフローで始まる" アクションを複数含めることはできません。
システム設定
マスター データ サービス構成マネージャーには、ビジネス ルールに影響する設定が 2 つあります。 これらの設定は、マスター データ サービス構成マネージャーで調整するかSystem Settings テーブルで直接調整することができます。 詳細については、「システム設定 (マスター データ サービス)」を参照してください。
関連タスク
タスクの説明 |
トピック |
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新しいビジネス ルールを作成してパブリッシュする。 |
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ビジネス ルールに複数の条件を追加する。 |
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属性が値を持つことを必須とするビジネス ルールを作成する。 |
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属性値の変更に基づくアクションを行うためのビジネス ルールを作成する。 |
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既存のビジネス ルールの名前を変更する。 |
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ビジネス ルールが適用されたときに通知を送信するようにマスター データ マネージャーを構成する。 |
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特定のメンバーにビジネス ルールを適用する。 |
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ビジネス ルールを除外して、使用されないようにする。 |
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既存のビジネス ルールを削除する。 |