クエリ結果の概要
Transact-SQL (T-SQL) エディタでデータベース クエリを開くか作成した後、通常はそのクエリを実行し結果を確認します。エディタでクエリを実行し、何か結果があれば、それらは結果ペインに表示されます。結果ペインには最大で 3 つのタブが表示されます。[結果]、[メッセージ]、および [クライアント統計] の 3 つです。結果をテキストとして表示することを選択すると、結果は 2 つのタブが組み合わされた [結果およびメッセージ] タブに表示されます。ウィンドウの端にある分割バーを使用すると、結果ペインのサイズを変更できます。
結果
[結果] タブには、クエリでデータベースから取得したデータが表示されます。データは、1 つ以上の独立した結果のセットで構成されます。SELECT ステートメントやストアド プロシージャを含むクエリなど、結果を返すクエリに限り [結果] タブにデータが表示されます。更新クエリなどデータを取得しないクエリでは、[メッセージ] タブにメッセージが表示されます。クエリの実行が失敗した場合、[メッセージ] タブと [エラー一覧] ウィンドウにエラーが表示されます。クエリの実行が成功したが結果セットが返されない場合、[結果] タブは表示されません。
結果をテキストとして表示することを選択した場合、[結果およびメッセージ] タブにメッセージが表示され、[メッセージ] タブは表示されません。結果をファイルとして保存することを選択すると、結果の保存先となるファイルの名前を入力するよう要求されます。メッセージは [メッセージ] タブに表示されます。
[結果] タブに表示されているデータに対して、次のアクションを実行できます。
[コピー]
選択したデータ (セルまたはセルの範囲) をクリップボードにコピーします。[すべて選択]
結果のリスト内にあるすべての行および列を選択します。通常、このアクションはデータをコピーする前に実行します。結果に名前をつけて保存
[結果] タブの内容を指定した CSV ファイルに保存します。プロパティ ウィンドウ
プロパティ ウィンドウを表示します。
複数の結果セット
複数の結果セットを生成する一連の T-SQL ステートメントを実行すると、結果セットが分割バーで区切られて [結果] タブに表示されます。分割バーを使用している個々の結果セットはサイズ変更できます。F6 キーを押すことで、また Shift キーを押しながら F6 キーを押すことで、結果とペインとの間を移動できます。
[メッセージ]
[メッセージ] タブには、クエリの実行時にデータベース サーバーが返すメッセージが表示されます。これらのメッセージには、PRINT ステートメントの結果など、テキスト出力が含まれます。また "GO 10" を使用してバッチ処理を実行したときなどは、[メッセージ] タブにカスタム メッセージが表示されます。
このタブには成功メッセージとエラー メッセージの両方が表示されます。これらのメッセージの表示順は、サーバーがそれらのメッセージを返した順番と同じです。また [メッセージ] タブには、[SQL 構文の検証] コマンドの結果が表示されます。結果をテキストとして表示することを選択すると、[メッセージ] タブの内容は [結果およびメッセージ] タブに表示されます。
[メッセージ] タブに表示されているメッセージに対して、次のアクションを実行できます。
[コピー]
選択したテキストをクリップボードにコピーします。[すべて選択]
すべてのメッセージを選択します。通常、このアクションはメッセージをコピーする前に実行します。
クライアント統計
[クライアント統計] タブには、T-SQL エディタの該当インスタンスによるクエリの各実行についての情報が表示されます (異なるクエリの場合も表示されます)。クエリを実行するたびに列が追加され、平均が更新されます。各セルにはその実行の値が示されるだけでなく、その値が変更されたかどうかも示されます。増加は上向きの矢印で示され、減少は下向きの矢印で示されます。前の実行から値が変更されていない場合は、右向きの矢印で示されます。
メモ : |
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実行ごとに、[統計] 列の右側、前の実行を示す列の左側に列が追加されます。 |
初回の実行では、すべての結果が変更なしとマークされます。各列には、クエリが実行された時刻がラベルとして付加されます。列は左側に追加されます。
[クライアント統計] タブは、クエリの実行時にクライアント統計を組み込むことを選択した場合に限り表示されます。詳細については、「方法 : クライアント統計の収集および表示を制御する」を参照してください。
[クライアント統計] タブに表示されるメッセージに対して、次のアクションを実行できます。
[コピー]
選択した行をクリップボードにコピーします。[すべて選択]
すべての行を選択します。通常、このアクションは行をコピーする前に実行します。
使用できる統計
[クライアント統計] タブでは、次の統計を使用できます。
INSERT、DELETE、および UPDATE ステートメントに影響を受けた行
クエリの一部として実行された INSERT、DELETE、または UPDATE ステートメントに影響を受けた行の数。INSERT、DELETE、および UPDATE ステートメントで取得された行
クエリの結果として実行された INSERT、DELETE、または UPDATE ステートメントにより取得された行の数。SELECT ステートメントの数
クエリ実行の一部として接続を介して実行された SELECT ステートメントの数。この数には、カーソルから行を取得する FETCH ステートメントが含まれます。SELECT ステートメントから返された行数
クエリ実行の一部として選択された行の数。この数は SQL ステートメントで生成されたすべての行を反映します。これは、呼び出し元がそれらの行を実際には使用していない場合も同じです (たとえば、実行をキャンセルした場合)。この数には、カーソルから行を取得する FETCH ステートメントも含まれます。トランザクション数
ロールバックなど、クエリ実行の一部として開始されたユーザー トランザクションの数。サーバーから受信したバッファ
クエリの実行中に、クライアントがデータベース サーバーから受信した表形式のデータ ストリーム (TDS: tabular data stream) パケットの数。クライアントが送信した TDS パケット
クエリの実行中に、クライアントがデータベース サーバーに送信した TDS パケットの数。大量のコマンドでは複数のバッファを要求できます。たとえば、大量のコマンドをサーバーに送信し 6 つのパケットを要求する場合、サーバー ラウンドトリップの数は 1 増加し、クライアントが送信する TDS パケットの数は 6 増加します。サーバーが送信した TDS パケット
サーバーがクライアントに送信した TDS パケットの数。クライアントが送信したバイト
クエリの実行中に、クライアントが SQL サーバーに送信したバイト数。サーバーのラウンドトリップ数
クエリ実行の一部として、接続がサーバーにコマンドを送信し応答を受信した回数。サーバー応答の待機時間
クライアントがサーバーからの応答を待機した累積時間 (ミリ秒単位)。総実行時間
クエリの実行中、クライアントが処理に費やした累積時間 (ミリ秒単位)。これには、コードを実行する時間に加えて、サーバーからの応答をクライアントが待機する時間が含まれます。クライアントの処理時間
クエリの実行中、クライアントがコードの実行に費やした累積時間。
参照
処理手順
概念
参照
オプション (データベース ツール/T-SQL エディタ/クエリ実行/全般)