以前のリリースの Database Edition のデータベース プロジェクトのアップグレード
データベース プロジェクトを Visual Studio Team System 2008 Database Edition 以前のリリースで作成した場合、そのプロジェクトをその製品の GDR (General Distribution Release) で使用できるようにアップグレードできます。 ただし、アップグレードは、プロジェクトを GDR で開いた直後に行う必要があります。 また、プロジェクト内のサーバー オブジェクトをアップグレードするための追加のタスクを実行する作業と、プロジェクト内の各データ生成計画を個別にアップグレードする作業が必要になります。
メモ : |
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データベース プロジェクトを GDR で開くとすぐにプロジェクトをアップグレードするかどうかを確認するメッセージが表示されるため、プロジェクトは事前にバックアップしておく必要があります。 アップグレード プロセスの前または途中で GDR によるプロジェクトのバックアップは行われません。 |
サーバー オブジェクトのアップグレード
サーバー オブジェクトを含むデータベース プロジェクトをアップグレードする前に、これらのオブジェクトを管理するためのサーバー プロジェクトを作成する必要があります。 アップグレード作業の一環として、これらのオブジェクトの定義が、配置前スクリプトと配置後スクリプトから Upgraded.AllServerObjects.sql という名前の別のスクリプトに移動されます。 データベース プロジェクトをビルドするときに、このスクリプトは含まれません。
メモ : |
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Upgraded.AllServerObjects.sql は Upgraded フォルダにありますが、、[プロジェクト] メニューを開いてから [すべてのファイルを表示] をクリックしないと、表示されない場合があります。 |
アップグレード後に、Upgraded.AllServerObjects.sql の定義をサーバー プロジェクトにインポートしてビルドします。 サーバー プロジェクトをビルドすると、ファイル UpgradedServerObjects.dbschema が作成され、このファイルへの参照がデータベース プロジェクトに追加されます。 インポートできないステートメントが配置前スクリプトと配置後スクリプトに含まれている場合、これらのステートメントが UpgradedServerObjects.dbschema に表示されず、データベース プロジェクトにエラーが発生することがあります。 詳細については、「共有サーバー オブジェクトを参照するデータベースのチーム開発の開始」を参照してください。
データベース単体テストおよびテスト条件のアップグレード
以前のリリースの Database Edition を使用してデータベース単体テストを作成した場合、正常にビルドして実行するにはこれらをアップグレードする必要があります。 参照されるアセンブリと名前空間の名前が変更されています。 詳細については、「方法 : 以前のリリースの Database Edition のデータベース単体テストをアップグレードする」を参照してください。
データベース単体テストでカスタム条件を使用する場合、これらのテストが正常に動作するにはカスタム条件のアップグレードが必要です。 詳細については、「方法 : 以前のリリースのカスタム テスト条件をアップグレードする」を参照してください。
データ生成計画のアップグレード
1 つ以上のデータ生成計画を含むデータベース プロジェクトをアップグレードする場合、いずれかのデータ生成計画を開くまで計画はアップグレードされません。 計画を開こうとすると、その計画をアップグレードするかどうかを確認するメッセージが表示されます。 また、データ生成計画で、GDR にはないデータ ジェネレータが使用されている場合、アップグレードするときに問題が発生することがあります。 たとえば、カスタムのデータ ジェネレータ (パワー ツールとして含まれるものなど) が作成または使用されていた場合です。 そのような計画をアップグレードするときは、認識できないデータ ジェネレータが検出された場合の動作を指定できます。 詳細については、「方法 : 以前のリリースのデータ生成計画をアップグレードする」を参照してください。