データ コレクションの管理

SQL Server Management Studio または Transact-SQL のストアド プロシージャと関数を使用して、データ コレクションの有効化または無効化、コレクション セットの構成の変更、管理データ ウェアハウスのデータの表示など、データ コレクションのさまざまな側面を管理できます。

SQL Server Management Studio を使用したデータ コレクションの管理

SQL Server Management Studio のオブジェクト エクスプローラーを使用することで、次のデータ コレクター関連のタスクを実行できます。

Transact-SQL を使用したデータ コレクションの管理

データ コレクターにはストアド プロシージャの豊富なコレクションがあり、それらを使用してデータ コレクターの関連タスクを実行することができます。 たとえば、Transact-SQL を使用すると、次のタスクを実行できます。

さらに、msdb および管理データ ウェアハウスのデータベースの構成データ、実行ログ データ、および管理データ ウェアハウスに格納されているデータの取得に使用できる関数やビューもあります。

用意されているストアド プロシージャ、関数、およびビューを使用して、独自のエンド ツー エンドのデータ コレクション シナリオを作成することもできます。

重要な注意事項重要

通常のストアド プロシージャとは異なり、データ コレクターで使用するストアド プロシージャではパラメーターのデータ型が厳密に定義されており、データ型の自動変換はサポートされていません。 引数の記述で指定されている入力パラメーターの正しいデータ型でパラメーターを呼び出さないと、ストアド プロシージャからエラーが返されます。

SQL Server Management Studio を使用すると、付属のコード サンプルを作成して実行することができます。 詳細については、「オブジェクト エクスプローラー」を参照してください。また、任意のエディターでクエリを作成し、.sql というファイル名拡張子を持つテキスト ファイルに保存することもできます。 このクエリは、Windows コマンド プロンプトから sqlcmd ユーティリティを使用して実行できます。 詳細については、「sqlcmd ユーティリティの使用」を参照してください。

ストアド プロシージャとビュー

データ コレクターの操作

次の表に、データ コレクターの操作に使用できるストアド プロシージャを示します。

プロシージャ名

説明

sp_syscollector_enable_collector

データ コレクターを有効にします。

sp_syscollector_disable_collector

データ コレクターを無効にします。

コレクション セットの操作

次の表に、コレクション セットの操作に使用できるストアド プロシージャを示します。

プロシージャ名

説明

sp_syscollector_run_collection_set (Transact-SQL)

コレクション セットを要求時に実行します。

sp_syscollector_start_collection_set (Transact-SQL)

コレクション セットを開始します。

sp_syscollector_stop_collection_set (Transact-SQL)

コレクション セットを停止します。

sp_syscollector_create_collection_set (Transact-SQL)

コレクション セットを作成します。

sp_syscollector_delete_collection_set (Transact-SQL)

コレクション セットを削除します。

sp_syscollector_update_collection_set (Transact-SQL)

コレクション セットの構成を変更します。

sp_syscollector_upload_collection_set (Transact-SQL)

コレクション セットのデータを管理データ ウェアハウスにアップロードします。 これは、実質的にはオンデマンドのアップロードです。

コレクション アイテムの操作

次の表に、コレクション アイテムの操作に使用できるストアド プロシージャを示します。

プロシージャ名

説明

sp_syscollector_create_collection_item (Transact-SQL)

コレクション アイテムを作成します。

sp_syscollector_delete_collection_item (Transact-SQL)

コレクション アイテムを削除します。

sp_syscollector_update_collection_item (Transact-SQL)

コレクション アイテムを更新します。

コレクター型の操作

次の表に、コレクター型の操作に使用できるストアド プロシージャを示します。

プロシージャ名

説明

sp_syscollector_create_collector_type (Transact-SQL)

コレクター型を作成します。

sp_syscollector_update_collector_type (Transact-SQL)

コレクター型を更新します。

sp_syscollector_delete_collector_type (Transact-SQL)

コレクター型を削除します。

構成情報の取得

次の表に、構成情報や実行ログ データの取得に使用できるビューを示します。

ビュー名

説明

syscollector_config_store (Transact-SQL)

データ コレクターの構成を取得します。

syscollector_collection_items (Transact-SQL)

コレクション アイテムの情報を取得します。

syscollector_collection_sets (Transact-SQL)

コレクション セットの情報を取得します。

syscollector_collector_types (Transact-SQL)

コレクター型の情報を取得します。

syscollector_execution_log (Transact-SQL)

コレクション セットとパッケージの実行に関する情報を取得します。

syscollector_execution_stats (Transact-SQL)

タスクの実行に関する情報を取得します。

syscollector_execution_log_full (Transact-SQL)

実行ログがいっぱいになったときに情報を取得します。

管理データ ウェアハウスへのアクセスの構成

次の表に、管理データ ウェアハウスへのアクセスの構成に使用できるストアド プロシージャを示します。

プロシージャ名

説明

sp_syscollector_set_warehouse_database_name (Transact-SQL)

管理データ ウェアハウスの接続文字列で定義されているデータベース名を指定します。

sp_syscollector_set_warehouse_instance_name (Transact-SQL)

管理データ ウェアハウスの接続文字列で定義されているインスタンスを指定します。

管理データ ウェアハウスの構成

次の表に、管理データ ウェアハウスの構成の操作に使用できるストアド プロシージャを示します。

プロシージャ名

説明

core.sp_create_snapshot (Transact-SQL)

管理データ ウェアハウス内にコレクションのスナップショットを作成します。

core.sp_update_data_source (Transact-SQL)

データ コレクションのデータ ソースを更新します。

core.sp_add_collector_type (Transact-SQL)

管理データ ウェアハウスにコレクター型を追加します。

core.sp_remove_collector_type (Transact-SQL)

管理データ ウェアハウスからコレクター型を削除します。

core.sp_purge_data (Transact-SQL)

管理データ ウェアハウスからデータを削除します。

アップロード パッケージの操作

次の表に、アップロード パッケージの操作に使用できるストアド プロシージャを示します。

プロシージャ名

説明

sp_syscollector_set_cache_window (Transact-SQL)

データのアップロードの再試行回数を構成します。

sp_syscollector_set_cache_directory (Transact-SQL)

アップロードを次に再試行するまでのデータの一時ストレージを指定します。

データ コレクションの実行ログの操作

次の表に、データ コレクションの実行ログの操作に使用できるストアド プロシージャを示します。

プロシージャ名

説明

sp_syscollector_delete_execution_log_tree (Transact-SQL)

実行ログからコレクション セットのエントリを削除します。

関数

次の表に、実行情報とトレース情報の取得に使用できる関数を示します。

関数名

説明

fn_syscollector_get_execution_details (Transact-SQL)

特定のパッケージに関する SSIS の実行ログ データを取得します。

fn_syscollector_get_execution_stats (Transact-SQL)

コレクション セットまたはパッケージの実行統計を取得します。 この情報には、ログに記録されたエラーが含まれます。

snapshots.fn_trace_getdata (Transact-SQL)

ジェネリック SQL トレース コレクター型を使用したデータ収集時にログに記録されたイベントを取得します。

関連項目

概念

ストアド プロシージャの実行

データ コレクション

その他の技術情報

SQL Server Management Studio の使用 [SQL Server]