コントロール クラス

コントロール クラスは、静的テキスト コントロールからツリー コントロールまでの広範囲の標準 Windows コントロールをカプセル化します。 さらに、MFC はビットマップを持つボタンやコントロール バーを持つ、いくつかの新しいコントロールを提供します。

クラス名の最後に "Ctrl" の付いているコントロールは Windows 95 と Windows NT Version 3.51 で新たに追加されたクラスです。

静的な表示コントロール

  • CStatic
    静的な表示ウィンドウ。 静的コントロールは、ラベル、ボックス、あるいはダイアログ ボックスまたはウィンドウのほかのコントロールの区切り記号として使われます。 テキストやボックスだけではなく、グラフィック イメージを表示することもあります。

テキスト コントロール

  • CEdit
    編集可能なテキスト コントロール ウィンドウ。 エディット コントロールはユーザーからの原文のままの入力を受け付けるために使われます。

  • CIPAddressCtrl
    インターネット プロトコル (IP) アドレスを操作するためのエディット ボックスをサポートします。

  • CRichEditCtrl
    ユーザーがテキストを入力し編集することのできるコントロール。 CEdit にカプセル化されたコントロールとは異なり、リッチ エディット コントロールは、文字や段落の書式化や OLE オブジェクトをサポートします。

数値を表現するコントロール

  • CSliderCtrl
    ユーザーが値の選択または値を設定するために移動するスライダーを持つコントロール。

  • CSpinButtonCtrl
    値を増加または減少させるためにユーザーがクリックすることのできる矢印ボタンのペア。

  • CProgressCtrl
    操作の進行を示すために左から右へ段階的に塗られる四角形を表示します。

  • CScrollBar
    スクロール バー コントロール ウィンドウ。 このクラスは、ダイアログやウィンドウのコントロールとして使用することによってユーザーが一定範囲内で位置を指定できるようになる、スクロール バーの機能を提供します。

ボタン

  • CButton
    ボタン コントロール ウィンドウ。 このクラスは、ダイログ ボックス、またはウィンドウ内の、プッシュ ボタン、チェック ボックス、またはオプション ボタンのプログラム可能なインターフェイスを提供します。

  • CBitmapButton
    テキストのキャプションではなくビットマップを持つボタン。

リスト

  • CListBox
    リスト ボックス コントロール ウィンドウ。 リスト ボックスにはアイテム一覧が表示され、ユーザーはこれらを見て選択することができます。

  • CDragListBox
    Windows リスト ボックスの機能を提供します。ユーザーはリスト ボックス内のファイル名やリテラル文字列のような、リスト ボックス アイテムを移動できます。 この機能を持つリスト ボックスは、プロジェクトのパス名やファイル名のようなアルファベット順ではない順番のアイテムのリストに便利です。

  • CComboBox
    コンボ ボックス コントロール ウィンドウ。 コンボ ボックスはエディット コントロールにリスト ボックスを追加した構成になっています。

  • CComboBoxEx
    イメージ リストをサポートすることにより、コンボ ボックス コントロールを拡張します。

  • CCheckListBox
    ユーザーがオンとオフを設定できるチェック ボックスが横に付いた、アイテムのリストを表示します。

  • CListCtrl
    Windows エクスプローラーの右側のペインと同じような方法で、それぞれアイコンとラベルで構成されるアイテムのコレクションを表示します。

  • CTreeCtrl
    Windows エクスプローラーの左側のペインと同じような方法で、整列されたアイコンとラベルの階層リストを表示します。

ツール バーとステータス バー

  • CToolBarCtrl
    Windows ツール バー コモン コントロールの機能が用意されています。 ほとんどの MFC プログラムではこのクラスの代わりに CToolBar を使います。

  • CStatusBarCtrl
    通常、複数のペインに分けられ、アプリケーションがステータス情報を表示できる横長のウィンドウです。 ほとんどの MFC プログラムではこのクラスの代わりに、CStatusBar を使います。

その他のコントロール

  • CAnimateCtrl
    単純なビデオ クリップを表示します。

  • CToolTipCtrl
    アプリケーションのツールの用途を説明した、1 行のテキストを表示する小さなポップアップ ウィンドウ。

  • CDateTimeCtrl
    拡張エディット コントロール、または特定の日付や時刻の値を選択するための単純なカレンダー インターフェイス コントロールのいずれかをサポートします。

  • CHeaderCtrl
    列のタイトルまたはラベルを表示します。

  • CMonthCalCtrl
    日付を選択するための単純なカレンダー インターフェイス コントロールをサポートします。

  • CTabCtrl
    ノートブックの区分線に類似した、ユーザーがクリックすることのできるタブの付いたコントロール。

  • CHotKeyCtrl
    ユーザーがホット キーの組み合わせを作成できるようにします。これによりユーザーは迅速に操作を行うことができるようになります。

  • CLinkCtrl
    マークアップ テキストを表示し、ユーザーが埋め込まれたリンクをクリックしたときに、適切なアプリケーションを起動します。

  • CHtmlEditCtrl
    MFC ウィンドウ内の WebBrowser ActiveX コントロールの機能が用意されています。

関連クラス

  • CImageList
    Windows イメージ リストの機能が用意されています。 イメージ リストはリスト コントロールやツリー コントロールで使われます。 また、同じサイズのビットマップの組の格納や保存にも使用できます。

  • CCtrlView
    Windows コントロールに関連付けられたすべてのビューの基本クラス。 コントロールを基にしたビューについては、以降で説明します。

  • CEditView
    Windows 標準エディット コントロールを持つビュー。

  • CRichEditView
    Windows リッチ エディット コントロールを持つビュー。

  • CListView
    Windows リスト コントロールを持つビュー。

  • CTreeView
    Windows ツリー コントロールを持つビュー。

参照

概念

クラス ライブラリの概要