BI 計画ソリューションとシナリオの計算
適用先: SharePoint Server 2010 Enterprise
トピックの最終更新日: 2016-11-30
シート上での計算
スプレッドシートの計算は、Microsoft Excel を使用して必要な計算を実行するほとんどの IW に十分に理解されています。計画シナリオでは、追加のシートを使用して、一元的データ モデルに保管されたデータに対して核となる計算を Excel 内で実行することもできます。その後、書き込み可能なピボットテーブルを使用して、シート計算をコピーし、シート上のデータ更新用の各領域に貼り付けることができます。変更の発行によって、ピボットテーブルの書き込み可能な領域内にあるすべての未加工の計算値がキューブ (データ モデル) に戻されます。
キューブの計算
MdxScript を使用してキューブ上に計算を定義します。この計算は、1 回定義されると、キューブに対してクエリを実行するすべての IW によって使用されます。シート上で計算する方法と比較して、計算をデータ モデルに保管するメリットは、1 つの真実を標準化して管理できることです。MdxScript ルールが更新されると直ちにすべてのユーザーに展開されますが、スプレッドシートを使用してルールを更新する方法は、手動作業で面倒であり、エラーが発生しやすいものです。
MDX スクリプトを使用して HR モデルを促進する計算の例については、「BI 計画ソリューションとシナリオでの計画と予算の計算の例」内にある「モデル キューブの計算例」セクションを参照してください。
ストアド プロシージャ
ストアド プロシージャは、財務計算を実行する方法として優れています。ストアド プロシージャは、計画ソリューションのデータ ストア上に定義できます。また、ストアド プロシージャは SSIS パッケージ経由で呼び出すこともできます。SSIS パッケージは SQL Server エージェントを使用して実行をスケジュールすることもできます。詳細については、「SQL Server エージェントについて」を参照してください。
ソリューションにおいてストアド プロシージャとして実装するのに適したビジネス ルールは、通貨変換ルールです。すべての為替換算値は為替レート モデルの書き戻しテーブルに保管されているため、単純な T-SQL 結合を実行することで、1 つの結合された通貨値を取得してレポートで使用できます (ストアド プロシージャ計算の例については、「BI 計画ソリューションとシナリオでの計画と予算の計算の例」を参照)。
SharePoint リストの計算
計画データを送信する方法として SharePoint リストを使用することで、リスト内で使用可能な計算機能を使用できます。まず、新しい列をリスト ビュー内に作成し、列のデータ型を [集計値] に設定します。これにより、前の列の値に基づいて、独自の計算をデータ形式と共に入力できます。
この例では、今後の 4 会計年度の支払いレートを平均化するための計算を作成しました。追加した [賃金コストの平均] 列は、ユーザーが値を入力したときに自動的に計算されます。
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