BI 計画ソリューションとシナリオの Excel PowerPivot を使用したキューブ モデリング

 

適用先: SharePoint Server 2010 Enterprise

トピックの最終更新日: 2011-01-24

この記事の内容:

  • PowerPivot を使用したモデル化

  • リレーショナル データベースに接続する

  • ディメンションとファクトを選択する

  • テーブルの関係を管理する

  • SharePoint に発行する

PowerPivot を使用したモデル化

Microsoft SQL Server 2008 Analysis Services (SSAS) でのデータ モデリングに代わる方法として、PowerPivot を使用して多次元モデルを Microsoft Excel 2010 に直接構築する方法があります。PowerPivot では、ユーザーは、ほとんどの IW が慣れ親しんだ Excel 環境から、高度なデータ モデルを構築できます。PowerPivot モデルを構築するときに注意する必要のあるいくつかの考慮事項を以下に示します。

  • PivotTables では、PowerPivot モデルへの書き戻しがサポートされません。

  • セキュリティはブック全体に対して定義され、PowerPivot データの特定の部分に対して定義されません。

  • 親子階層はサポートされません。

PowerPivot は、データを直接操作する必要のあるユーザー グループを対象として設計されています。事前に磨き上げられたデータに IW がアクセスできると仮定すると、PowerPivot によって、セルフモデリングまたはセルフサービス BI のためのメカニズムが提供されます。

SQL Server 2008 Analysis Services キューブと同じディメンショナリティを持つ PowerPivot を使用して Forecast キューブを構築します。これを行うために、リレーショナル データ モデルに以前定義したいくつかのテーブルを利用します。これらには、ディメンション テーブルとファクト テーブルが含まれます。

基本的に、SQL Server 2008 Analysis Services ベースのキューブから、同じコメントを見る次元の設計を借用し、PowerPivot モデル内で使用できます。ただし、主な例外は、親子階層がネイティブでサポートされないことです。勘定科目票を表示する必要がある場合、データ分析式 (DAX) を使用し、必要なアカウント アグリゲーションをエミュレートして PowerPivot モデル内で使用できます。

保有するリレーショナル テーブルから PowerPivot モデルを構築するためのプロセスの概要を、以下に示します。

  • リレーショナル データベースに接続する。

  • 適切なディメンション テーブルとファクト テーブルを選択する。

  • テーブルの関係を設計する。

  • Microsoft SharePoint Server 2010 に発行する。

リレーショナル データベースに接続する

PowerPivot クライアントのアドインが Excel 2013 にインストールされている状態で以下の手順を実行します。

  1. [PowerPivot] タブで [PowerPivot] ウィンドウを開始します。

  2. [ホーム] タブから、[データベース]、[SQL Server から] の順にクリックします。

ディメンションとファクトを選択する

Forecast モデルでは、以下のテーブルを PowerPivot モデルに取り込みます。

  • D_Account

  • D_Geography

  • D_Product

  • D_Scenario

  • D_Time

  • F_Forecast_CoreMG_Writeback

テーブルの関係を管理する

次に、関係するすべてのディメンション テーブルを使用して、ファクト テーブル間の関係を定義します。MemberId 列がディメンション テーブルの主キーです。一方、ファクト テーブルには、ディメンション テーブルに関係付けられる 5 つの外部キーが含まれます。

PowerPivot 内のデータ モデルが完了すると、ピボットテーブルを使用して、調査を直ちに開始できます。これで、行、列、スライサー、およびデータに何を表示するかを選択できます。PowerPivot ピボットテーブルの非常に便利な機能は、スライサーです。これを使用して、関連するデータをすばやく絞り込むことができます。

SharePoint に発行する

IW は、PowerPivot で作成されたデータ モデルを SharePoint Server 2010PowerPivot ギャラリーを使用して保管できます。IW は、PowerPivot モデルを使用して、ダッシュボード、レポート、およびスコアカードを構築できます。同様に、計画、予算計上、および予測の各機能をサポートするフォームを構築することもできます。前述のとおり、PowerPivot では、基盤となるデータ モデルへのピボットテーブルの書き戻しのような計画ベースの多くのシナリオがネイティブにサポートされません。

モデルが完了し、モデルを SharePoint に発行する準備ができると、そのモデルを PowerPivot ギャラリーの場所の URL に直接保存できます。IW は、ブックを共有データ モデルから作成するか、PowerPivot ブックを直接更新することで、共有データ モデルを使用できます。

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